スーパーフード、ビーツを使ったごはんレシピ2つ。
撮影・津留崎徹花 文・板倉みきこ
ライスサラダ
食べ応えも充分な、ご馳走おかずサラダ。
【材料(2~3人分)】
ビーツの甘酢漬け30g
ご飯100g
カニ缶1缶(50g)
玉ねぎ1/8個(粗みじん切り)
きゅうり1/2本(粗みじん切り)
マヨネーズ大さじ3
酢、塩、胡椒、砂糖各少々
ゆで卵1個(白身はみじん切り、黄身は細かくつぶす)
イタリアンパセリ大さじ1
【作り方】
1.ボウルにマヨネーズ、酢、塩、胡椒、砂糖、玉ねぎ、きゅうり、カニ缶(汁ごと)、ご飯、ゆで卵の白身を入れてよく混ぜる。
2.器に1を盛り、ビーツの甘酢漬け、イタリアンパセリ、ゆで卵の黄身を飾る。
ビーツと空豆の炊き込みご飯
調味料は塩のみとシンプルなのに、旨味はたっぷり。
【材料(作りやすい分量)】
米2合
ビーツ80g
空豆むき身80g
薄切りベーコン2枚
塩小さじ1/2
【作り方】
1.米は洗い、水を切って鍋に入れ、水2カップを加えて15分浸水させる。
2.ビーツはさいの目切り、空豆は薄皮に1カ所切り目を入れる。ベーコンは細切りにする。
3.1に塩と2を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火で13分、最後に強火で30秒水分を飛ばし、火を止めて5分蒸らす。全体を混ぜて器に盛る。
※空豆は薄皮をむいても薄皮ごと食べてもいい。
ビーツのうれしい健康効果
■ベタシアニン(ポリフェノール)
ー 抗酸化、アンチエイジング
■カリウム
ー 高血圧予防、むくみ解消
■鉄
ー 貧血改善、疲労解消
■硝酸イオン
ー 血流改善、冷え性予防
■天然のオリゴ糖
ー 腸内環境の改善、コレステロールの抑制
■そのほかにもいろいろ(ビタミン、食物繊維豊富)
その栄養価の高さから“奇跡の野菜” “食べる血液”などと称されるビーツ。最近ではスーパーでも見かけるようになったが、調理法はボルシチくらいしか浮かばず、なかなか日々の食卓に応用しづらい印象も。
「ロシア料理のイメージが強い野菜ですが、私はこれまで、ヨーロッパや中東、インド、メキシコなど、世界中で家庭的なおいしいビーツ料理に出合いました。茹でてサラダに、煮込み料理やジャムなど、レパートリーは豊富。ビーツ料理を研究して食べ続けていたら、血流がよくなったり、体が軽くなるのを感じたほどです」(料理研究家・荻野恭子さん)
ビーツの最大の特徴は鮮やかな深紅色。
「この色が抗酸化作用の強さの証し。ただ、日々の食事には色が気になるかしら、とも思いましたが、作ってみたら問題なし。肉じゃがやカレーなど、毎日のお惣菜に使ってもいけますし、加熱することでオリゴ糖の甘みが出て、料理の味に丸みやコクがプラスされます」
オリゴ糖は腸内環境の改善を期待できる栄養成分。砂糖やみりんなどの調味料を少なくしても味が決まるので、かえってヘルシーというわけだ。とはいえ、ビーツ独特の土っぽい味わいを敬遠してしまう人も多いはず。
「日々おいしく、手軽に食べられるよう考案したのが、ビーツの甘酢漬けです。加熱でコクや甘みが増し、土っぽさが抜けて扱いやすくなります」
最近は値段も手ごろになってきたし、日本の食卓にも合うレシピもいろいろ。ビーツの健康効果を実感してほしい。
『クロワッサン』1047号より
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