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恋も人生もこれから動き出す!? 50歳を超えてからの大人婚

中高年世代になってから結婚する人が増えている……!? 3人の経験者に大人婚の魅力や実態について聞きました。

撮影・黒川ひろみ イラストレーション・アコル 文・オカモトノブコ

大人婚した私たちが、ありのままを語ります

恋も人生もこれから動き出す!? 50歳を超えてからの大人婚

「人生、何が起きるか分かりませんね」
Aさん 自営業・53歳
初婚。遠距離婚の夫(48歳・再婚)とは、友人から約2年の交際をへておととし結婚

「人生をともに楽しめる最高の相棒が夫です」
Bさん 会社員・52歳
再婚。社会人講座で出会った夫(56歳・初婚)と昨年、結婚イベントを大規模に開催

「背水の陣で臨んだ婚活で幸せをゲット」
Cさん 団体職員・55歳
再婚。夫(58歳・再婚)とは結婚相談所で出会い、1年間の交際後に結婚して約5年

人生の折り返し地点で、新しいパートナーと出会ったら? 背景はそれぞれに「結婚」という道を選んだ3人がこれまでを振り返りつつ、大人婚のリアルを赤裸々に語り合います。

Aさん(以下、敬称略) 正直なところ、私は50歳の手前まで、このまま一生ひとりで生きていくんだろうな、と思ってました。

C 私は仕事がとにかくハードで、人生このままでいいの!? と思っていた矢先、知人から結婚相談所の方を紹介いただいて。婚活ってメッセージのやり取りだけでも大変なんですが「仕事だと思えばいい」とアドバイスをもらって、じゃあ頑張るかと(笑)。周囲にも婚活中だと宣言して臨みました。

A 婚活が途中で挫折してしまわないように、外堀から埋めていったんですね。

C そう! 結婚は「この人と将来を添い遂げる」という意思表明のようなもので、振り返れば誰かのそんな存在になりたかったんだと思います。

「顔も生い立ちも似ている夫。これもご縁でしょうか」(Aさん)
「顔も生い立ちも似ている夫。これもご縁でしょうか」(Aさん)

A 私も、やっぱり一生に一度は結婚してみたかったんですよね。そんな折、仲の良い友人だった夫が突然、我々は“ツインソウル=魂の双子”で、一緒にいるべきだと言い出して……。

B スピリチュアル的に言う、と。

A 直感なんでしょうかね。確かに、結婚前から「顔が似てる」と、初対面の人に言われるくらいだったので(笑)。そしてこの先、歳を重ねていくなかで「誰かに必要とされる」という感覚が安心感につながったのは私も同じ。年齢とともに、弱気になったことも理由にあるかもしれませんけど。

B それは男性側にもあるんじゃないかな? うちの場合、初婚の夫はとにかく社交的で、独身を謳歌してきたタイプ。けれど周りで急に亡くなる人が出てきたりして、だんだん気が弱くなってきたのかもしれません。お互い一緒にいるだけで楽しいし、事実婚という選択肢もありましたが、息子が高校を卒業するタイミングで将来について話し合い、入籍を選びました。

A うちはお互いの仕事の関係で遠距離婚なんですが、確かに入籍という事実があるだけで、この歳になって足場が固まったような気もしています。

C そう考えると、若い頃に出会って長く結婚している人は、相当ラッキーだと思ったほうがいいですね。

「これで最後と思った婚活で、立ち姿にひと目惚れ」(Cさん)
「これで最後と思った婚活で、立ち姿にひと目惚れ」(Cさん)

B でなければ、我慢し続けているか(笑)。逆に若い頃の結婚と大きく変わったのは、とにかく中身重視になったこと。大人婚で重要なのはメンタル面。夫は小さな物事に全くこだわらない人で、精神的にすごく安定しているんです。

C 分かります! 私も婚活では、生活に関わる現実面を重視してパートナーを探しました。とはいえ、待ち合わせに現れた夫のキレイな立ち姿を見てキュン! とはしたんですけど(笑)。

B それも分かる! 男性の骨格、大事ですよね。私も夫の鼻筋は大好きなパーツなんです(笑)。

大人婚ならではの悩み、どうやって乗り越えた?

アラフィフ婚を振り返り、座談会に花が咲く
アラフィフ婚を振り返り、座談会に花が咲く

A おふたりが、結婚して大きく変わったことは? うちはお互いを行き来しながらたまに会う程度なので、あまり変化がなく……。結婚したのを忘れそうになるくらいです(笑)。

C 私の場合は結婚した当初、夫の2人の子どもが思春期真っただ中。私は仕事も続けながら、子どものお弁当作りやあれこれが加わって、生活はガラリと大きく変わったと思います。

B 婚活では「子持ちNG」にする人が多いなかで、それってすごい勇気じゃないですか!?

C 当初から“家族”という単位が欲しかったんですよね。夫婦2人だけの生活はイメージできるけど、子どもがいたら将来は孫が見られる可能性もある。先々の楽しみが、もっと増えると思ったんです。

A なるほど~。私はこの先、年齢的に子どもを持つ可能性はないと思っていたけど、その手があったとは。

C とはいえ最初はよかれと思ってついお節介を焼いてしまったり、理想と現実のギャップに悩んだことも。ただ、時間とともにお互いが成長して、いまは仕事や趣味の話も分かり合える存在になれたと思います。

B 大人婚の課題ですよね。うちの息子も夫にどう接していいか、最初は戸惑ったようで。そこへ私の母が「近しい親戚のおじさんと思えばいいんじゃない? あなたのお母さんの大切な人なんだし」とアドバイスしてくれて、吹っ切れたようです。

A お母さま、ナイスアシスト!

B そうなんです。夫自身も少年のようなマインドの持ち主なので、2人が仲良く過ごしている様子にひと安心。若くフレッシュな感覚を夫は一緒に楽しんでいるみたいです。

C 私も、娘にいま流行ってる情報をよく聞いたりはしてますね。

「初心者マークの息子が、夫の車で仲良くドライブに」(Bさん)
「初心者マークの息子が、夫の車で仲良くドライブに」(Bさん)

B 夫も「自分に子どもがいる人生が来るとは思わなかった。今後が楽しみだ」、と。免許を取りたての息子に自分の車を運転させてあげたりと可愛がってくれて、感謝しかありません。

C 素敵ですね! そう考えると、周りの人たちも含めて自分を幸せにできるのは、結局、自分自身だけだと思うんです。私の場合は、それが結婚の先にあったのかなと。

B 人生100年時代、まだまだ先は長い。そこで結婚という一大イベントがあると、楽しいことや学べることがたくさんありますよね。

C 私も大変なことはあっても、そのプロセス自体は楽しかった!

A もともと私はひとり好きなタイプ。でも居心地のいい相手と過ごす時間や空間は、やっぱり大切で必要なものだな、といまはしみじみ思います。

B あと30~40年すれば、全て老後のネタになる。若い頃とは違って酸いも甘いも経験した人間同士の付き合いとして、迷ったら一歩、踏み出してみるのは大いにアリだと思います。

『クロワッサン』1166号より

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