自律神経が司る腸は、自分の思いどおりに動かすことができない。
「腸の蠕動運動が活発になるのは、リラックス時に働く副交感神経が優位になるとき。
交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われないと腸の働きが低下し、さまざまな不調を引き起こします。
そこで自律神経に働きかけるアクションを日々の習慣に。目覚めに太陽の光を浴びて体内時計をリセットする、寝る前にリラックスポーズを実践して副交感神経を優位にする、などを取り入れて」
それと同時に、物理的な刺激も加えよう。
更年期はホルモンバランスの乱れから慢性的な便秘になりがちだが、マッサージや手軽なエクササイズを取り入れれば便秘解消を期待できる。
また、ウォーキングなどの適度な有酸素運動は、腸を刺激して動きを活発にするばかりか、腸内の有用菌を増やす効果も認められている。
「起きる、食べる、動く、休むというメリハリをつけることも腸活につながります。テレワークなどで生活リズムが崩れやすい今こそ、意識して」