からだ

隙間時間にさっとできる「日常の動作に取り入れるエクササイズ」。

積み重なる前に解消する、それがコリや痛みを溜めない秘訣。
そのために実践していることを、歯科医師の宝田恭子さんに聞きました。ぜひ日々の参考に!
  • 撮影・青木和義 構成&文・中條裕子

「日常の動作にエクササイズを取り入れて習慣化を」

高齢の患者さんとの会話の中で学ぶことも多いという、宝田恭子さん。

「きれいな人は、座る姿勢が違います。大正生まれの患者さんで、兄弟が多くみんなで長椅子に座るのに自然と坐骨を立てていた人がいて。まず坐骨で座っていると楽なんだという感覚を身につけることが大切。後ろに寄りかからず、膝よりアキレス腱を少し内側に引くと座面を坐骨で捉えて仙骨の位置が整う。人間らしくない姿勢が楽に感じると、凝ってしまうんです」

体の使い方は習慣化することがやはり大切なのだ、と実感。であれば、日常にエクササイズを取り入れると続くのでは?と思い当たった。

「洗濯物を干すときは、関節を動かす可動域を広げるチャンス。私自身も大判のタオルを使ったストレッチを必ず行うようにしています。あとは血流をよくする腕伸ばし。座ったままでもできるので、待合室で患者さんたちにやってもらったり。私も診察が終わった後にしていますが、全身の血流を上げると全体に体がしゃっきりとしますよ」

2年半かけて開発したマッサージ機『テラファイン』をショップチャンネルで販売開始。鎖骨、後頭部を楽にほぐせる。

洗濯物を干すときについでのストレッチ

濡れた大判タオルを手のひらを上にして持ち、頭の上に掲げて5秒キープ(1)

腕を伸ばしたまま徐々に下ろし、胸元まで来たら肘を曲げ(2〜3)

一気に遠くまで腕を伸ばすようにしてタオルのしわをのばす(4)

再びタオルを頭の上に掲げて腕を伸ばしたまま胸まで下ろし(5〜6)

肘を曲げて体を丸め、タオルを足元まで下げて元に戻る(7〜8)

この一連の動作をしてタオルを干す。笑顔で!

隙間時間にさっとできます!

”前へならえ”の姿勢で左手を真っ直ぐ前に伸ばし、右手の人差し指、中指、薬指を、左の脇の下の押すと痛みを感じる場所に当てる。そのまま左腕を真上に上げたら、次に肩を後ろに回すようにする。そのとき手の先を見ながら視線も一緒に後方へ。腕と肩を回しながら戻し、再び”前へならえ”の姿勢に。反対側も。これを両手3回ずつ繰り返す。

宝田恭子

宝田恭子 さん (たからだ・きょうこ)

歯科医師

自身で考案した表情筋エクササイズをはじめとする数々の美容・健康法を発信。トレーニングやエクササイズは、YouTubeでチェックできる。

『クロワッサン』1086号より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間