マスクたるみを進行させない!医師に教わる顔トレ。
撮影・天日恵美子(モデル)、久々江 満、中島慶子(共に商品) ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER) モデル・安宅葉奈 文・今井 恵
【たるみを防ぐ鍵は”モダイオラス”と、その周辺にあり!】
モダイオラスとは、筋肉が集まるターミナル駅。
舌の先で口の中を探ると、口角の横、えくぼができる人ならその内側にふっくら盛り上がる場所がモダイオラス。小臼歯が当たるあたり。左右の大きさが違うこともある。
10秒舌を回す
舌で口角→上の歯茎→口角→下の歯茎とぐるりと1周なぞる運動。
「表情筋は口元が7割といわれていて、これはふだんあまり使えていない小さい筋肉も動かす運動です。また舌を動かすことで滑舌をよくし、唾液の分泌を増やすので健康維持という面でもお勧めです」
口を閉じ、口角の裏側を起点に、舌で上の歯茎をなぞり、反対の口角を通って下の歯茎もなぞって1周。1周約10秒かけ、反対回りも同様に。
モダイオラスをほぐす
唇をぐるっと囲む口輪筋や頬筋、大頬骨筋、口角挙筋など、いわゆる口元を動かし、表情に影響を与える筋肉が集まってくる大切なポイントがモダイオラス。
表情を動かさないとここが硬くなり、たるみの大きな原因に。
指で差したあたりがモダイオラス。舌先でふっくら盛り上がっている場所を探そう。舌筋を使って舌を動かすのも、筋トレ効果になる。
口を閉じ、モダイオラスを上下になぞるようにゆっくり舌先を動かす。10回繰り返したら、反対側のモダイオラスも10回ゆっくりと。
舌先をストレッチ
年齢とともに舌の位置は下がるという。
「舌を動かすことで喉や首の筋トレにもなり、朝のむくんだ顔にもてきめん。首のたるみ防止やフェイスラインの引き締めに効果的で、リンパ液の流れもスムーズになります」
背筋を伸ばした状態で、舌を水平な状態で思い切り前に出す。前に出すことで舌筋や口輪筋を鍛える。舌が下がらないように注意。
舌先を水平に出したまま、くいっと上げ、5秒キープさせる。5秒×10回を目安に行う。その際に鏡で舌の色がよいかチェックもしてみて。
【”ながら”もOK! 手軽な顔トレで、すっきりフェイス!】
歯磨きついでに Let’s Try! 口ゆすぎ
ふだんのルーティンに加えてできるトレーニングなら、気軽だし、何より続けやすい。
「歯磨きのついでにぜひ。口の中が清潔になるし、口輪筋を鍛えられます。簡単な顔トレですが、30秒でもかなりきついはず!」
20ml程度のぬるま湯や口腔洗浄液を口に含み、口の中で約10秒間ぶくぶく。次に含んだものを口の中全体にぐるんぐるん回しながら10秒間ぶくぶく。
仕事や家事の合間に Let’ Try! 耳ひっぱり
「親指とひとさし指で耳をひっぱるだけで、顔の筋膜がゆるみ、表情筋がほぐれます。さらに耳をぐるぐる軽く回すと血流もアップ。巡りのよさはたるみ防止につながるので、ちょっと手を休めたときの習慣にしましょう」
耳の上の少し尖っている部分を指で挟んで持つ。斜め上にひっぱり、約10秒間軽く回す。仕事や家事の合間など、気づいたときに行いたい。
歯ブラシ体操
「歯磨きのついでに、歯ブラシをくわえて口角を上げるストレッチを。笑顔が自然になり、口周りの血流がよくなってたるみ予防にもなります」。
歯ブラシを強く噛む必要はなし。鏡の中で理想のスマイルラインを確認。
歯ブラシを犬歯でくわえたら、いーっと口角を持ち上げて約10秒間キープ。笑ったときの理想の口角の位置も覚えよう。
耳ぎょうざ
「マスクをつける日常になり、意外と耳の周りが凝っています。餃子を包むように耳を折りたたむだけで、顎関節周りの凝りがほぐれ、同時に無数にある耳のツボも刺激します」。ツボの刺激で、体がポカポカしてくる。
親指とひとさし指で耳を2つに折りたたむ。ぎゅっとつぶした状態で約10秒間キープ。リラックス効果があるので、寝る前にもおすすめ。
『クロワッサン』1042号より
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