からだ

肥満解消の秘訣はホルモンコントロール。専門医の指導で3kg痩せに挑戦!

  • 撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり

【吉村さん】睡眠時間を増やしてストレスも軽減した!

4時間程度だった睡眠時間を増やすのがミッションとなった吉村美佳さん。

「睡眠時間が短いと空腹ホルモンのグレリンが過剰に分泌されて、7時間睡眠の人より圧倒的に太りやすいという話は大ショックでした」

夜9時以降はスマホを手放して情報を遮断し、夜中にしていたSNSや映画観賞も我慢。好きなお酒も控えて、10時には寝るように心がけた。

「意外でしたが、すんなり眠ることができました。工藤先生から聞いた朝1杯の牛乳で睡眠ホルモンが増えることや、夜は間接照明にして暗くすると睡眠ホルモンが出る、腹式呼吸で深い呼吸を繰り返すと眠りにつけるなどのアドバイスを実践して睡眠の質も上がったと思います」

その結果、朝5時起床がいつもより爽やかに。睡眠時間が3時間近く増えたことで、体重グラフが緩やかに下降していった。

「食生活が一目でわかるんです。野菜メインの時よりも、肉とか魚とかタンパク質ファーストで食べたほうが体重は減っていたり。うれしいことに背中がスッキリして、全体がシュッとした感じです。何よりもこのまま続けていけば、心身ともに健康になれるように思います。ホルモンは侮れませんね」

朝は牛乳を1杯。含まれるトリプトファンは日中はセロトニン、夜は睡眠を司るメラトニンに変わる。

ギャバ入りチョコレートで一息。ギャバはストレスホルモンを減らし、疲労を緩和。

工藤さん考案の「やせる出汁」も導入。鰹節、昆布、煮干し、緑茶を粉末にし、湯に溶かして飲む。

食事はミートファースト。肉などタンパク質から摂ることで、食欲抑制ホルモンが分泌される。

眠る前に腹式呼吸をすると安眠に。息を吐いてお腹を凹ませ、息を吸いながらお腹を膨らませる。

吉村さんの結果報告

【体重 -3kg】

ウエスト:-3cm
お腹周り:-2.5cm
太もも :-2cm
ヒップ :-2cm

工藤孝文

工藤孝文 さん (くどう・たかふみ)

減量外来・糖尿病内科医

ホルモンコントロールなど、独自のメソッドによる減量外来はその成功率の高さに定評。著書に『はたらくホルモン』(講談社)など。

花井典子

花井典子 さん (はない・のりこ)

「フォー・グリーン」代表

日常を豊かにするオリジナル商品の開発、販売を行う。コロナ禍で心機一転、都心から千葉県へ移住し、緑豊かな自然の中で暮らす。

吉村美佳

吉村美佳 さん (よしむら・みか)

会社員

大手建設会社で働きながら、夫と子ども2人、猫3匹と暮らす。筋トレで引き締めていた体が、在宅ワークですっかり緩んだのが悩み。

『クロワッサン』1037号より

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