家の中で最もカビが生えやすい場所はバスルームです。
「濡れている床にモノを置いていると、そこからカビが発生します。シャンプーやリンス、ボディソープなどはラックに乗せましょう」
池谷家では毎日最後に入浴した人が掃除をするのがルールです。
「湯船から出たらスポンジに洗剤をつけて、床、浴槽、ラックなどを洗い、シャワーで流します。天井、壁面、窓の結露はスクイージーで取り除きます。仕上げは吸水タオルで水気を取っては絞りを繰り返して、拭き上げていきます」
水気をきれいに拭き取ったら、換気扇を回し、さらに小型の扇風機を朝までかけて乾かします。
「入浴後にササッとやるだけなので、時間もかからないし、お風呂のついでに掃除みたいな感じで気軽です。何よりもクリーンになるので気持ちいいんですよね」
家族の健康を守るための掃除が、池谷さんの健康法だといいます。
「私は小児科医として子どもがアトピーなどのアレルギーにならないように、当時のアレルギー関連の指導書に掲げられていた掃除法を徹底的に遂行しました。それにもかかわらず、3番目の子どもがアレルギー疾患である小児喘息にかかってしまいました。調べるとその要因はハウスダストとダニだったんです。ものすごくショックでしたけれど、掃除のやり方を見直して、アレルギーを撃退する掃除方法を自分なりに確立させました。家族と自分を守る健康法、それがこの掃除術なんですよ」