からだ

自律神経の第一人者、医師・小林弘幸さんが健康のためにやっていること5つ。

1日、3行の日記をつけることで 自律神経のバランスを整えているという医師・小林弘幸さんに、その他に心がけている健康法を聞きました。
  • 文・浅羽 晃 イラストレーション・山下カヨコ 撮影・岩本慶三

こんな健康法をやっています!

自律神経の第一人者、医師・小林弘幸さん

ドクター小林健康法(1)体重は、毎朝チェックして、つねに65kgをキープする。

肥満の予防には、体重の変化を見逃さないことが大切です。

「体重は高校時代と同じ65kgです。一日のうちで体重が下がる朝に体重を量り、65kg前半なら普段通りに食事を取りますが、65kg後半なら昼食を減らします」

暴飲暴食は一切しません。

「いつも腹六分目か七分目です。アルコールは、個人的な会食に行くときは飲みますが、結婚式やパーティでは控えています」

ドクター小林健康法(2)エレベーターは使わず、必ず階段を上る。

エレベーターと階段のどちらを使うかで、健康寿命に違いが出るかもしれません。足腰は階段で鍛えられるのです。

「7階までは階段を使います。息が切れることもありません。骨が強くなるので、階段を使って下りることも重要です」

最初は息が上がったとしても、階段の上り下りを毎日続けると、慣れてきます。3階くらいから始めて、7階を目指しましょう。

骨密度の強化のためにも階段の上り下りを。少しずつ慣らしましょう。

ドクター小林健康法(3)電車では座らない。

多くの人は電車に空席があると座ろうとします。しかし、健康のことを考えると、正しい行動ではありません。デスクワークが多い人ならなおさらです。

「電車では絶対に座りません。健康のためには、ふだんの生活で楽をしようとしないことです」

当たり前のようにしている自分の行動を、一つひとつ見直してみる。そうすることで見つかる健康法もありそうです。

ドクター小林健康法(4)1時間座って仕事をしたら、10分は席を立つ。

リスクの高い静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を起こすこともあるように、座り続けていると体に負担がかかります。

「1時間座っていたら、10分立つようにしています。パソコンに向かって仕事をしていても、1時間経ったら必ず病棟に回診に行き、戻ってまたパソコンに向かうという感じです。じっとしているのはいけません。血流が悪くなって、自律神経にも影響します」

日本体育協会公認スポーツドクターとして著名スポーツ選手の信頼も厚い。研究室のある仕事場にはサッカーのユニフォームなどが数多く飾られている。

ドクター小林健康法(5)横断歩道は、意識して走って渡る。

小林さんは学生時代にラグビーをやっていました。

「いまでもパスやキックは遜色(そんしょく)ないと思いますが、それは日常生活のなかで足腰を鍛えているからです。たとえば、横断歩道を渡るときは、人にぶつからないように走るようにしています」

歩くだけでも足腰は強化されますが、走ったり、階段を上ったりと、負荷の大きい運動を組み入れることで効果は上がるのです。

アプリで簡単に自律神経の状態がわかる。

刻々と変わる自律神経の状態を知って、健康管理に役立てたい。そんな声に応えるのが、小林さんが中心となり、順天堂大学とサイバーエージェント社が共同で開発したスマホ用の自律神経測定アプリ「CARTE(カルテ)」です。

無料でインストールできるカルテは使い方も簡単。スマホの背面カメラに指を置くだけで、自律神経の状態を数値化してくれます。

「100点満点で、若い人は満点近くになることもあります。私くらいの年齢だと、上が70点くらいでしょうか。30点を切って、10点台になると、自律神経の状態はかなり不安定ということです」

医療機関の測定器と比べても、測定値の誤差は小さい。

画面上には、数値化した自律神経の状態とともに、食事や生活のアドバイスも表示される。

小林弘幸

お話を伺ったのは

小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

順天堂大学医学部教授、医学博士。日本体育協会公認スポーツドクター。

1960年埼玉生まれ。自律神経研究の第一人者であり、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人などのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。テレビ、ラジオなど各マスコミで活躍するほか、『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)など著作多数。

『Dr.クロワッサン あなたも、すぐできる! 名医の健康法』(2019年9月28日発行)より。

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