切らずに潰す、その意図は?
「きゅうりは、もともと水分の多い野菜。レタスのように水分を閉じ込めるのではなく、きゅうり自体の水分を出すことで、それがオイルと混ざり合い、ドレッシングになります」
基本のグリーンサラダ(⇒記事)と真逆の考え方。あえてギザギザの粗い断面になるように潰し、調味料を加えてから少し時間を置いて、きゅうりの水分を出す。野菜の個性と目指す仕上がりの食感によって、切り方も段取りも変わってくるのがサラダの奥深いところだ。
オリーブ、クリームチーズに、きゅうりとよく合うミントの清涼感も加えたギリシャ風サラダは、白ワインが進む味。同じように潰したきゅうりも、ごま油のドレッシングで和えれば中華風になる。