からだ

少しの工夫と努力で印象アップ、美しい口もとの作り方。

美しさの鍵は清潔感、色味、筋肉にありました。いつもの歯磨きに加えて、より好印象な口もとを目指すべく、セルフケアと最新治療法を紹介。
  • 撮影・青木和義
石井さとこ(いしい・さとこ)さん●歯科医師、口もと美容スペシャリスト。「ホワイトホワイト」院長。2012年までミス・ユニバースの歯をプロデュース。最新刊は『美しい口もと』。

「歯を中心に口もとをきれいにすると、笑顔に自信がついてイキイキとした表情になります。手をかければかけるほど、雰囲気が変わりますよ」

そう話すのは、ホワイトニングを専門に行っている歯科医の石井さとこさん。健康な歯から、さらに一歩進んだ、美しくて魅力的な口もとになるために、できることを聞いた。

「自分の歯は代えのきかない高価な食器のようなものです。細心の注意を払って日々のお手入れをしましょう」

まずは美しさの土台をつくるために、清潔感をキープ。

「口もとの清潔感は正しいケアをしないと失われていきます。毎日の歯磨きは絶対に忘れないで。汚れを溜め込まないことが何よりも大切です」

歯に付着した汚れはプラーク(歯垢)と呼ばれ、2週間ほど経過すると、歯周病を引き起こす歯石となる。歯石は普段の歯磨きでは落とすことができないため、定期的なクリーニングが必須。虫歯予防も兼ねて、季節ごとに通院して、除去したい。

また、カサカサした唇は不健康に見え、輪郭が薄くなって、顔全体がぼやけた印象になる。「唇は汗腺や油膜がないデリケートなパーツです。乾燥させないために“NMKの法則”を守ってください。(N)舐めない、(M)剥かない、(K)擦らない、この3つです。唇をふきたいときは湿ったコットンでそっと押さえましょう」

歯・歯茎・唇、 3パーツの色味が第一印象を決める。

清潔感に気を使っていても、加齢とともに歯・歯茎・唇の色味はくすむ。

「ナチュラルな白い歯・ピンクの歯茎、唇であることが、その人の印象を左右します。歯の黄ぐすみを解決したいのなら、ぜひホワイトニングも視野に入れてみてください」

歯茎の色が赤黒くなっている人は、歯肉炎が進行している証拠。

「歯周病を改善しようと、ピリピリするほど強いデンタルリンスを使うと口の中の良い菌も失われてしまいます」

また、色もちのいいティントタイプの口紅は唇に沈着しやすい。使いすぎると唇の輪郭が赤黒くなってしまうこともある。石井さんのクリニックでは、唇のシワに溜まった老廃物を落とし、イオン導入で深部まで美容成分を浸透させる施術がある。色味がくすんできたと感じる人は試してみたい。

口まわりの筋肉を 左右対称に使って、もっと素敵な笑顔に。

「口角がキュッと上がっていると、とても魅力的です。逆に、への字や無理なあひる口は不満げに見えてしまうので、控えることをおすすめします」

片方だけ上がっていると、尊大な印象に。また左右均等に持ち上げられても筋力がなければ笑顔としては物足りない。口のまわりを囲む口輪筋を鍛えることが好感度の高い笑顔への近道だ。

しかし、人によっては歯並びが原因でうまく笑えていない場合も。マウスピースで整える治療など、最新の矯正は以前に比べて負担が少なくなっているという。

「上の前歯の先端を結んだ線をスマイルラインと呼び、この線が下唇に合った曲線になっていると、微笑んだときにちょうどよく前歯が見えます。矯正をするときはこのスマイルラインをきれいに整えるように考えていきます」

『クロワッサン』1016号より

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