【ルール】
一日の中で16時間以上食べない時間を作る。
何時に設定してもかまわない。生理学的には夕方早めに食べ終わるのが理想だけれど、自分のペースでOK。
【向いている人】
好きなものを食べたい、面倒なことが嫌い。
糖質コントロールやカロリー計算がいらず、特別な食材も不要。必要なのは時計だけ。シンプルなセオリー。
【注意点】
筋肉を保つために、1日10分ほど運動を。
軽い飢餓状態が、筋肉を消費してしまうケースもある。スクワットや階段の上り下りなどの軽い運動で予防を。
「人間の体はもともと、長時間空腹で過ごすことを前提に作られています。空腹の時間を意識して長く作ることで、体は本来の力を発揮するようになるのです」(内科医・青木厚さん)
体が脂肪をエネルギーとして利用するようになるだけでなく、「血糖値が下がることで成長ホルモンや、グルカゴンという脂肪燃焼作用のあるホルモンが分泌されるようになる。また、細胞内でエネルギー産生が活発になり、新陳代謝が進むオートファジーという現象が起こります。軽い飢餓状態にはほかにも、傷ついたDNAを補修したり、免疫機能を高めたりと、痩せるだけではない多くのメリットがあります。その仕組みが効率的に働き始めるのが、食後16時間以上経ったころなのです」