多忙なのに元気な藤井 恵さん(料理研究家)の習慣とは。
撮影・青木和義 文・長谷川未緒
発酵食と食物繊維で、免疫力アップ! 風邪知らずに。
「腸内環境を整える発酵食品と、海藻など、お通じをよくする水溶性食物繊維を毎日摂るようにしているおかげか、風邪知らず。インフルエンザにもかかったことがないんです」
と料理研究家の藤井恵さん。
納豆をはじめ、自家製の水キムチやザワークラウト、ぬか漬けを常備。またメカブやアカモクなどの海藻、キノコ類を、おかずや味噌汁の具にして、毎朝食べている。
「ふだん体にいいものを規則正しく食べていると、何か違うものを食べたときにお腹に不調が出たりして、体の変化に気づきやすくなります。やっぱり食事は大切だと思いますね」
藤井さんが整腸とデトックスのためにしている毎朝の習慣がもうひとつある。常温の水100mlに、黒酢と天然酵母飲料をそれぞれ大さじ1ずつ加えて飲んでいるのだ。
「黒酢は特にメーカーを決めずに、地方に行ったときなどに目新しいものを見つけては購入。もう数年は飲んでいますね。黒いものほど甘さを感じるような気がします。天然酵母飲料は2年ほど続けています。いいものを入れて、余分なものはスムーズに排出できる“めぐる体”が、免疫力を高めると思っています」
手のアレルギーが暮らしを見直すきっかけに。
ずっと元気に過ごしてきたけれど、ここ1、2年、体が変化のときを迎えているのを感じている。
「実は手にアレルギー症状が出て、荒れてしまったんです。料理撮影では手が写ることも多いので、気分がとても落ち込むこともありました」
そんなとき、知人に勧められた天然温泉水のスプレーを吹きかけるようにしたら、症状がおさまってきたため、飲料用も取り寄せた。また、義姉が勧めてくれた薬草茶も飲むように。
「薬を塗って症状をおさえるだけではなく、体の内側からきちんと癒やしていきたいと思っているんです。自宅で使う洗剤類なども、自然派のものを取り入れてみたりしています」
何とか乗り切れる方法を模索していて症状は改善してきたが、年齢的にも体の変わり目であることは意識しながら過ごしたいという。
「体が丈夫だと思っていたので、以前は忙しい時期などは多少無理をすることもありました。これはそういう生活を見直しなさいというサインかな、と。いま53歳なのですが、ここを脱したらもっと元気になって、60代はさらに楽しめると思います。食生活を中心にいいものを取り入れながら、乗り越えていきたいですね」
デトックスを促す飲み物。
『クロワッサン』1008号より
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