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【後編】麻木久仁子さんの気づき。二度の病気を経てたどり着いた、健やかな体をつくる薬膳。

闘病を経て食事の大切さを痛感した麻木さんが、出合ったのが薬膳。毎日のことだから、気負わず手軽にという、その極意を教えてもらった。

撮影・黒澤義教 文・石飛カノ スタイリング・中根美和子 ヘア&メイク・山崎照代 撮影協力・AWABEES

「“ちょい足し”感覚で、食事のバランスを整える。」

【後編】麻木久仁子さんの気づき。二度の病気を経てたどり着いた、健やかな体をつくる薬膳。

5種類の色を揃える基本からもう一歩進んで、自分に合わせてアレンジした食事を取り入れてみるのもおすすめ。

「体に熱がこもりやすい人は体を冷ますきゅうりやトマトなどを1年にわたって食べる。冷え性の人は夏でも冷房による冷え防止として、体を温めるしょうがをお味噌汁に入れる。その人にとってふさわしい食事を考えるオーダーメイドの食事が薬膳です」

また、食材の色は“人生の季節”とも関連しているという。

「10〜20代は植物が芽吹く春で色は青。まさに青春。私たち世代の50代は季節でいうと秋で色は白。体を潤す白い食材、松の実、豆腐、白ごまなどは1年を通して摂りたいですね」

さらに、5色の中で体質や年齢にかかわらず、欠かせないのは黒の食材。

「わかめ、昆布、しいたけ、黒きくらげなどの黒い食べ物は生命力を養うアンチエイジング食材。でも、食事で黒を取り揃えるのは意外と大変なので、ついつい不足しがち。そんなとき便利なのが“ちょい足し”の副菜です」

小分けにして冷凍しておけば、さっと黒が足せてアンチエイジングの準備がいつでも整います。

生命力を補う黒い常備菜。【牛肉と黒きくらげのそぼろ】

【材料(2人分)】 
牛切り落とし肉200g、黒きくらげ5g、干ししいたけ3〜4枚、しょうが20g、しいたけの戻し汁150ml、ごま油大さじ1、A[醤油大さじ3、みりん大さじ2、酒大さじ2、砂糖大さじ1]

【作り方】 
1.牛肉は粗みじんに切る。黒きくらげは水で戻し千切りにする。干ししいたけは水で戻し薄切りにする。しょうがは針に切る。
2.フライパンにごま油としょうが、黒きくらげを入れ、香りが立ってきたら牛肉を加えて炒める。肉の色が変わったら、干ししいたけ、戻し汁、Aを加え、汁気がなくなるまで煮詰める。

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