「つねにどこかの歯が痛かったり違和感があったりしていたんです。モロッコを旅しているときに突然奥歯が欠けて、舌に当たって痛みが増してきたので、そこらで拾った石を口の中に入れて尖った箇所を削ったこともあります(笑)。40代で娘を授かったのですが、妻からは虫歯がうつるといけないからと、娘へのキスは禁止、と言い渡されました」
そしていまから25年前、虫歯の奥歯を抜いたとき、入れ歯にするかインプラントかの二者択一を迫られた。まだ30代前半だった北尾さんは、入れ歯と聞いただけでショックを受け、悩んだ末、当時はまだ珍しかったインプラントを選択。歯科医からインプラントは一生モノと聞き、100万円近くかけた。