【夏疲れリカバリー】秋に疲れをもちこさないために、身につけたい知恵
イラストレーション・ながしまひろみ 文・小沢緑子
夏疲れレベルCHECK!
「生活習慣CHECK」(夏疲れしやすい生活習慣)は1つ1点、「症状CHECK」(現在の夏疲れ度)は1つ3点とし、当てはまる項目の数を数えて合計点を計算。点数が高いほど夏疲労の危険度が上がります。
夏の体に何が起こっているか?
輻射熱&紫外線
夏の常識となった紫外線対策だが、見落としがちなのが輻ふくしゃねつ射熱。強烈な太陽光に晒されたアスファルトの道路、住宅の壁などから放熱され、体感温度を上げる。外では日傘、室内では冷房がやはり必須。
室内外の温度差
環境的な要因の中でも、自律神経にとってハードワークになりがちな温度差。今夏は戸外と室内の温度差が10℃以上になることも少なくなく、忙しなく調整しているうちに自律神経はダウンしてしまう。
加齢
年々、「夏疲れがつらい」と感じるようになるのは、加齢に伴う自律神経機能の低下も原因。50代なら日頃から無理をせず、自律神経をいたわる生活を送ると機能低下の速度をゆるやかにすることができる。
酷暑
記録的な暑さを更新する日本の夏。徐々に体を暑さに慣らす暑熱順化もままならないような今の気候では、自律神経の酷使が常態化。冷房を積極的に使い、室温を一定に保つことが、自律神経を守る一助になる。
夏の疲れは一筋縄ではいかない。暑さで大量の汗をかいて、脱水症状から起こる疲れもあるが、問題なのは「自律神経の疲弊から生じる疲れ」と語るのは、脳疲労の専門医、梶本修身さん。
そもそも自律神経は呼吸や心拍、体温など、人間の生命活動のほとんどの働きを調整する機能。
「自律神経は全身に24時間指令を送っています。現代の夏は環境的に厳しい要因が重なり、指令がより複雑になって自律神経中枢がオーバーヒート。疲弊した自律神経は本来の機能が果たせなくなります」
さらに自律神経は、加齢に伴い機能が低下する問題もある。「20代と比べると50代では3分の1まで低下(下グラフ参照)。年齢とともに疲れやすくなった、と感じるのも自然の摂理なのです」
その自律神経の疲弊は放置すると倦怠感、めまい、頭痛を引き起こしたり、免疫機能の低下から風邪に発展することも。
「疲労は、痛み、発熱と並ぶ『人間の生体アラーム』。これ以上活動すると悪影響が及ぶという体からの警告なので、自分をモニタリングしながら『疲れたら無理をせず休む』を基本にしてください」
自律神経の機能は、40代で20代の半分、50代で3分の1に!
自律神経そのものの機能(交感神経の働きと副交感神経の働きを合計したもの)は、10代でピークを迎える。それ以降は年々下降線をたどる。20代と比較すると、40代ではその半分、50代では3分の1にまで低下。さまざまな要因が考えられるが、加齢が一番の原因とされる。
『クロワッサン』1173号より
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