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【プライベートを守る術】いま知っておくべきデジタルマナーと新常識。

ますます加速するデジタル社会。SNS上のコミュニケーションから個人情報の守り方まで、いま知っておくべき最新のマナーや常識を紹介。ITジャーナリストの高橋暁子さんに教わります。

イラストレーション・三東サイ

アプリを開くだけで、位置情報を大公開!?

スマホでアプリを開くときに「位置情報をオンにしますか?」という注意が出てきて、とりあえず「OK」を選んでいた人はぜひ気をつけてほしい。

「位置情報をオンにしてしまうと、そのアプリを開いているときは、常に自分がどこにいるのかを公開することになります。地図アプリなど、現在地がどうしても必要なもの以外は、できるだけオフにすることをおすすめします。SNSで投稿するたびに居場所を公開するのは危険。設定のタブを開き、〈プライバシー〉からアプリごとに位置情報を“許可しない”にしましょう」

気づかぬうちに自分の位置情報を公開するのはとても危険。〈設定〉→〈プライバシー〉→〈位置情報サービス〉より設定できる。地図アプリのみオンに。
気づかぬうちに自分の位置情報を公開するのはとても危険。〈設定〉→〈プライバシー〉→〈位置情報サービス〉より設定できる。地図アプリのみオンに。

ハッシュタグ投稿で個人情報をばら撒いていた?

Instagramのハッシュタグ投稿が原因で、空き巣などの犯罪に巻き込まれるケースが増加しているという。

「“#高級ブランド”などのハッシュタグを検索し、お金持ちのアカウントを探し当てる。投稿写真から、居住地域やおおよその予定を把握し、家が空いている時期を狙って空き巣を犯す、という事件が急増しています。あえて時差投稿をするなどの工夫が必要ですね」

クラウドアプリでプライベート写真が流出……。

Google Driveなどのクラウドサービスで、誤ってプライベート写真をあげるハプニングが多発。

「子どもの運動会の写真を親同士で共有するなど、どうしても使う必要があるなら、写真が漏れ出る可能性があることを把握しておきましょう。また、スマホの〈設定〉→〈プライバシー〉→〈写真〉から、アプリを選択し、“許可しない”をチェックすれば写真へのアクセスができなくなり、漏れ出る危険はなくなります」

「他人に見られたらまずい写真は、基本はすぐに削除してしまうのが安全策ですが、写真へのアクセスは常にオフに設定しておけばひとまず大丈夫です」
「他人に見られたらまずい写真は、基本はすぐに削除してしまうのが安全策ですが、写真へのアクセスは常にオフに設定しておけばひとまず大丈夫です」
【プライベートを守る術】いま知っておくべきデジタルマナーと新常識。

高橋暁子(たかはし・あきこ)さん●ITジャーナリスト。LINE、Facebook、InstagramなどのSNSに精通している。『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか著書多数。All Aboutガイドも。

*説明画面写真は「iPhone8」を使用しています。

『クロワッサン』1007号より

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