くらし

【デジタルコミュニケーション問題編】いま知っておくべきデジタルマナーと新常識。

ますます加速するデジタル社会。SNS上のコミュニケーションから個人情報の守り方まで、いま知っておくべき最新のマナーや常識を紹介。ITジャーナリストの高橋暁子さんに教わります。
  • イラストレーション・三東サイ

ママ友による「SNSマウンティング」の被害。

「マウンティング」とは自分が相手よりも優位に立っていることを主張する行為のことをいう。

「会話の主題を無理やり自分の自慢話につなげようとするパターンが多いです。あからさまな自慢ではないので、マウンティングされたほうも、〈私の勘違いかしら?〉と我慢しがち。被害を受けやすいのは、普段から聞き役に回ることの多い、穏やかな性格の人です」

もし被害者になったらどうすれば?

「マウンティングをしている人の中には、無意識のうちにやっている人もいます。バカにされたかもと感じたら、嫌だという意思表示を、さりげなく伝えてみてください。〈あれ、もしかしていまちょっとバカにされた?(笑)〉と言ってみる。もし効果がなければ〈バカにされたみたいで少し悲しかった〉と、感情に訴えてみて。それでもエスカレートするようなら、少し距離を置いてみるなどの対策が必要ですね」

「娘の中学が〜」と話を振ると、「うちの娘は私立だから〜」とさりげなく優位に立とうとする。これがマウンティング。子どもの学歴や夫の職業などがネタになりやすいという。

絶対に避けたいLINEの誤送信を防ぐには?

娘に送るはずのLINEを誤って会社の上司に送ってしまった……。

「絶対に間違えてはいけない相手だけ、【上司〇〇】などと登録名を変更したり、背景をほかの人とは違うデザインに変えることで誤送信を防ぎましょう。相手のプロフィールページを開き、名前の横にある鉛筆マークを押して登録名を変更することができます。また、トークルームからトーク設定を開くと、背景デザインをカスタマイズできるので、背景をその人の写真に変えてみたり、ほかの人と差別化するのがおすすめ」

“言い訳ハッシュタグ”を使えば 自然と嫌みのない投稿に。

他人の目が気になってSNS投稿が嫌になったという声もよく聞く。

「そもそもSNSは見たいときに見たい人が見るもの。誰かを誹謗中傷したり、迷惑をかけたりしない限りは、投稿内容は自由。キラキラした投稿をすると妬まれるのが嫌だけど、思い出として投稿したい……という人は“言い訳ハッシュタグ”という10〜20代の若者がよく使っている技を使うのも手です。たとえば、贅沢旅行の投稿をするときには“#このせいで金欠”などとつけると、あまり自慢げになりすぎず、見た人から共感されやすくなりますよ」

高橋暁子(たかはし・あきこ)さん●ITジャーナリスト。LINE、Facebook、InstagramなどのSNSに精通している。『できるゼロからはじめるLINE超入門』ほか著書多数。All Aboutガイドも。

*説明画面写真は「iPhone8」を使用しています。

『クロワッサン』1007号より

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