「40代からの不調は“女性ホルモン”がキーワードになります」と、産婦人科医の対馬ルリ子さん。
40代以降の女性に多くなる不調の一例が左表。このほとんどに女性ホルモンが影響しているという。女性ホルモンが関わる症状の治療法には3種類ある。
「まずは、今あらわれているつらい症状の緩和。落ち込み、イライラなどメンタル面の症状も含みます」
次が、生活の質(QOL )を上げるための治療。
「女性ホルモンが低下すると骨盤を支える筋肉が弱くなるので頻尿や尿もれ、粘膜も薄くなりドライスキン、ドライマウスなどの症状に対処するもの」
そして、将来に向けての予防治療。
「たとえば閉経後、女性は男性の1.5〜3倍も認知症になりやすい。今は心配なくても、女性ホルモンの分泌がゼロになる閉経後の健康を守るために、ホルモンを補充する療法も行います」