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ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

尿もれや痒みなど、デリケートゾーンに問題を抱えている女性は案外多い。自分でできる対策や受診のタイミングを婦人科医・白岩和香苗さんに聞きました。

撮影・黒川ひろみ イラストレーション・中村久美 文・恒木綾子

排尿がしにくい

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

排尿や排便のしにくさや、夕方になると強くなる下腹部の違和感。もしかしてそれ、“子宮脱”かも。

「子宮脱は、閉経によるエストロゲンの減少や出産時の物理的な損傷により骨盤底筋群が伸びきり、骨盤にある子宮や膀胱、直腸などの臓器が膣から脱出してしまう骨盤臓器脱の一つ。放っておくと手術が必要になるので、日帰りで治療できるぺッサリーなどで早めに対処することが大切です」(婦人科医・白岩和香苗さん)

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

膣口に柔らかなシリコン製のクッションを当てて臓器を体内に戻し、ショーツ型のサポーターやホルダーで固定する医療機器。体内へ挿入せず、毎日洗えるので、合併症のリスクは少ない。フェミクッション スターターキット 3万6300円(三井メディカルジャパン TEL:03-5319-2676)

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

膣内に装着し、下がってきた臓器の脱出を防ぐぺッサリー。現在はさまざまな形状、サイズがあり、病院での装着は保険が適用される。2,500〜5,000円程度。医師に相談のうえ使用を。左上から、A型、K型、O型、M型(北里ヘルスケア https://healthcare.kitazato.co.jp/pessary/products/)

おりものが増えた

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

閉経後に減ったおりものが、最近また増えた気がする……。もし、黄みがかっていたら、それは膣の病気のサインかも。

「考えられるのは、萎縮性膣炎。女性ホルモンの減少で膣や外陰部の粘膜が薄く傷つきやすくなったり、膣内の善玉菌が減り、雑菌が増えたりすることで起こります。炎症が強くなると、黄色っぽいおりものに血が混じって茶褐色のようになることも。気になるようであれば、早めに婦人科を受診してください」

力を入れたり、くしゃみをすると尿もれしてしまう

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

主な原因の一つは、骨盤底筋群の機能低下。

「くしゃみや咳、運動などでお腹に力がかかった時に尿がもれるのは、腹圧性尿失禁の代表的な症状。妊娠・出産や加齢、更年期のホルモンバランスの変化などの影響で、尿道を支える骨盤底筋の機能が低下して起こりやすくなります。まずは骨盤底筋を鍛えることが基本ですが、継続が難しい場合や症状の程度によっては医療機器を使った治療も選択肢に。年齢のせいと我慢せず、気になる場合は婦人科や泌尿器科に相談を」

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

磁気刺激によって骨盤底筋群を鍛える医療機器「エムセラ」。治療は服を着たまま28分間座っているだけで、痛みやダウンタイムも一切なし。日本を含め、米国やEUなど多数の国・地域で認可されている(日本では自費診療)。エムセラの導入については各クリニックへ問い合わせを。

デリケートゾーンが痒い

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デリケートゾーンの痒みの原因はさまざまだが、閉経後の女性では乾燥による摩擦も原因の一つ。

「エストロゲンは皮膚や粘膜の水分保持にも関わっているので、低下することによって乾燥を招き、痒みが起こりやすくなります。ただしカンジダなどの感染症や皮膚疾患が原因の場合もあるため、痒みが続く場合は婦人科の受診を。また洗いすぎが乾燥や刺激につながることも。低刺激・弱酸性の洗浄料で優しく洗うことを心がけて」

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真菌や細菌をダブルで抗菌。弱酸性かつ泡タイプで刺激も少ない。コラージュフルフル泡石鹸(ピンク) 300ml 2,640円※編集部調べ(持田ヘルスケア TEL:0120-01-5050)

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肌本来の保湿力を担う常在菌に優しい11の無添加、オーガニック処方。ママベビー ボディソープ 500ml 1,980円(ママベビー TEL:0120-102-243)

性器周辺に吹き出物がある

ホルモンバランスの変化で起こるデリケートゾーンの悩みを解決しよう──大人が本当に必要なフェムケア術

性器周辺は、もともと年齢を問わず吹き出物ができやすい部位。

「陰部にはさまざまな分泌腺があり、ニキビ、脂肪腫、粉瘤、ヘルペスなど、原因が違うできものが混在することも。そのため自己判断で潰したりするのは絶対に避けて。排尿時などに雑菌が入って症状が悪化したり、感染症を引き起こしたりすることもあります。気になる人はまずは婦人科、症状が広範囲にわたる場合は、専門医のいる皮膚科を受診してください」

トイレが近く、頻尿ぎみ

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頻尿は“年齢のせい”だけではない。

「ホルモンバランスが乱れると、膀胱や尿道、骨盤底筋などに変化が起き、日中の頻尿や急な尿意、夜間頻尿につながることも。一方、過活動膀胱や水分・カフェイン摂取、睡眠、血糖値の乱れなども関係します。特に夜間は血糖値の変動などにより交感神経が刺激され、眠りが浅くなることもあり、結果、頻繁にトイレに行く場合も。膀胱だけの問題と考えず、体全体から原因を探ることが大切です」

  • 白岩和香苗

    白岩和香苗 さん (しろいわ・わかな)

    婦人科医、「ラエティス クリニック本町」副院長

    岩手医科大学医学部卒業、順天堂大学大学院修了。「ラエティスクリニック本町」で分子栄養学等も取り入れた婦人科治療を行う。

『クロワッサン』1175号より

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