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【リフォームのヒント】飼い主も幸せになれる、猫のためのプチリフォーム。

  • 撮影・青木和義 文・鈴木奈代

キャットウォークは猫の習性と行動パターンを理解することから。

キャットウォークはLDのフローリングの色に合わせ、白っぽい木目調の化粧板で製作。オブジェのように美しいデザインだ。猫たちは、ここに座ってTVを見る飼い主を眺める。

たいていの猫は上から下を見下ろすのが好きで、空間全体が見えると安心するそうだ。そこで、キャットウォークを高い場所に作るのだが、やみくもに高ければいいというわけでもない。猫は毛が抜けやすいので、モップなどの掃除道具が届くことや、具合が悪くて下りてこなくなってしまった場合などでも、容易に助け出せる範囲であることが大切だ。
「さらに猫には回遊性があるので、必ずぐるりと一周できるようにしています。行き止まりがあると、多頭飼いの場合、飛び降りてしまう危険性も。そして、キャットウォークに上り下りできる場所を何カ所か作り、なるべく双方向に進めるようにも設計しています」
長年にわたり、猫の気持ちになって、行動パターンを観察してきた清水さんならではの設計上のこだわりだ。

田辺さんはあらかじめ清水さんに新居の図面を渡し、入居後すぐに工事をしてもらえるよう依頼。清水さんはある程度イメージを固めておき、実際の部屋を見てから最終的にプランを決めた。引っ越し後、リフォーム工事までの数日間は、猫たちをケージの中から浴室へと、少しずつ広い場所に移し、慣らしておいたそう。

右は新たに追加した市販のキャットタワー。最上部はハンモックになっている。ガラスの通路からはキッチンとダイニングの両方が見下ろせて、猫たちも楽しそう。

工事自体は一日で終了。もともと田辺さんが持っていた市販のグッズも取り入れながら、18畳あるLDをぐるりと一周する、見るからに楽しげなキャットウォークが完成した。

「完成してすぐに3匹をキャットウォークに乗せてみたら、あっという間にグルグルと歩きだしました。ガラスのところだけは少し怖がっていましたが、抱えて乗せてみたら、すぐに慣れて。我が家のインテリアに馴染む、美しい仕上がりにもとても満足しています」と義章さん。こうして、飼い主にとっても猫にとっても快適な環境が整った。

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