「肉を食べるときは消化吸収を助ける栄養素が豊富な野菜を積極的に摂りたいですね。大人ならば肉1:野菜3ぐらいの比率が理想」
と井澤由美子さん。野菜のつけあわせがあるよさは栄養面のバランスが取れることのほか、食感のコントラストや味の変化が楽しめること、さらに一緒に食べることでより美味しさが増すことだと語る。
「味や食感に変化が多いと、口の中が飽きません。さらに、素材次第で肉が体にもたらす負担を軽減する組み合わせが作れることも。例えばとんかつに千切りキャベツを合わせるのは、キャベツの持つビタミン類が胃粘膜の働きを整えるので、揚げ物など脂っこいおかずの消化を助けることができる、という意味があります。また、香味野菜やスパイスを多用すれば、風味に変化や奥行きが出て、塩分を減らせるという効果も。さらにスパイスには胃腸をはじめ、体内を整える効果も期待できるので、肉料理のときは意識的に使ってください」