見ているだけでも元気になる!
家で作れる世界の朝ごはんvol.1
モロッコの、ペルーの、台湾の朝食が想像できますか? 世界の朝ごはんに出合えるお店を取材し、日本のキッチンでも作れる世界の朝ごはんレシピを教えてもらいました。朝から旅気分を味わえます。
「朝ごはんには、その国の個性や文化がよく表れるんです」と話すのは、『ワールド・ブレックファスト・オールデイ』のオーナー、木村顕さん。
同店では2カ月ごとに国を変えて、世界各国の朝ごはんのメニューを展開している。もともと古民家宿を運営していた木村さんは、外国人の宿泊客とコミュニケーションを図るなかで、各国の朝食事情に興味を持ったそう。
「たとえば『日本の文化を教えてください』ときかれても上手に答えられないけれど、『日本はどんな料理を食べているの?』ってきかれれば答えられますよね。食の話題は興味深いと思い、話しかけているうちに朝ごはんは特徴的だから、とくに会話が盛り上がったんです」
日本で梅干しや納豆を食べているように、伝統的な朝ごはんにはクセのある食材が登場することが多かったり、食べ方や買い方などの習慣がはっきりしていたり。遠い国のリアルな暮らし、歴史や文化を、日本にいながら感じられるのが「朝ごはん」のおもしろさ。
「外国料理店へ行っても、朝ごはんのメニューは食べられないことが多いんです。というのも、家庭料理だから、わざわざ店で出さないんですね。当然、レシピも出回っていないので、各国の大使館などにご協力いただき一から作りました。かなり現地の味が再現されていますので、旅行気分で楽しんでみてくださいね」
モロッコ
作り方(1人分) フライパンにオリーブオイル大さじ1をひき、玉ねぎのみじん切り¼個分、ハリサ*適量を入れて炒める。玉ねぎが透き通ったら、トマトのすりおろし約⅓個分を加え、クミンパウダー・パプリカパウダー・黒胡椒・塩各少々をふり、弱火で10分ほど煮る。水分がとんだら卵1個を割り入れ、半熟になるまで煮る。
*ハリサ・・・唐辛子のペースト。フランスではアリッサともよばれる。
台湾
作り方(作りやすい分量) ザーサイはみじん切りにして砂糖をふって炒める。干しえびはフライパンでから煎りする。青ねぎ少量はみじん切りにする。しょうゆ4:酢4:ラー油1の割合で合わせ調味料を作る。器に温めた豆乳を注ぎ、合わせ調味料・ザーサイ・干しえび各大さじ1を入れて混ぜ、ねぎと油条*2切れをのせる。
*油条(ヨウティアオ)・・・台湾の揚げパン。
ペルー
作り方(1人分) 豚バラかたまり肉60~70gに、塩・にんにくのすりおろし・ピスコ*各少々をすり込む。鍋に入れ、
ひたひたの水を加えて強火にかける。沸騰前に弱火にし、水がほぼなくなるまでアクを取りながら煮る。水分をふきとり、たっぷりのラードで揚げる。
*ピスコ・・・ペルー産のぶどうを原料とした蒸留酒。
◎ワールド・ブレックファスト・オールデイ 東京都渋谷区神宮前3-1-23 1F 7時30分〜20時(ラストオーダー19時30分)
『クロワッサン』924号(2016年5月10日号)より
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