【イラストレーター・柿崎こうこさん編】いつも家がきれいな人に聞く、汚れをためない小さな習慣。
撮影・三東サイ 文・長谷川未緒(柿崎さん)
日々のこまめな掃除パトロールで、いつでも友人を招ける家に。【イラストレーター 柿崎こうこさん】
「こんなに掃除するようになったのは、この家に越してきてからですね」
と語る柿崎こうこさん。
天気のいい日には富士山が見える窓からの眺めが決め手となり、暮らし始めて5年目。1LDKながら、日当たりのよい明るい部屋は、狭さをまったく感じさせない。
「もともと家で過ごすことが好きでしたが、この家はとりわけ気に入っています。好きな場所だから、きれいにして気持ちよく過ごしたいな、と思って」
取材中、気がついたのは、柿崎さんがウェットティッシュを手に、あちこち拭いて回っていたこと。
「パトロールのような感じで、たとえば歯を磨きながら、汚れているところを探してさっと拭きます。見て見ぬふりをしたくなることもありますが、見つけたら掃除すると決めて、汚れをためないように」
友人を家に招くことが好きで、「今、近くにいるんだけど、寄っていい?」と急に連絡が入ることも。そんなときすぐにあがってもらえる家が理想だという柿崎さんは、日々の小さな積み重ねで、それを実現している。
[習慣1]ガスレンジはセスキ水とペーパータオルで拭く。
台所にはセスキ水を常備し、ガスレンジを使ったらペーパータオルに吹きつけてすぐ拭く。「汚れがひどいときは重曹と洗剤を使いますが、日々の軽い汚れはこれで充分です」
[習慣2]素足で歩くフローリングは、毎朝、フロアモップがけ。
真冬以外は素足で過ごしたいため、起床後すぐに、フロアモップで床掃除をする。「足裏センサーが、埃やちりを察知するんです(笑)」。隅々まで掃除しやすく、気兼ねなく使える、薄手の安価なシートを愛用している。
[習慣3]毎晩、水気を拭き取り、蛇口はいつも光らせておく。
「シンクや蛇口に水滴がついているのがイヤなので、毎晩、使い終わったら、拭き取っています」。「白雪ふきん」の吸水力と厚みが、台所の水回り掃除に最適。
[習慣4]使うたびに、便座裏をトイレットペーパーで拭く。
「便座の裏側は意外と汚れやすいので、使うたびトイレットペーパーでちょい拭きしています」。便器の掃除は、週に2〜3度の「ドメスト」とトイレ用掃除シートで、ブラシいらず。
[習慣5]目につきやすいものは引き出しやカゴに収納する。
エアコンやテレビなどのリモコンは、手をのばしやすい棚の引き出しの中に。「ものが外に出ているのがあまり好きじゃないのと、埃もたまりやすいので、しまっています」
[習慣6]玄関のたたき掃除はウェットティッシュでラクに。
「玄関を掃除すると、家全体がいい空気に包まれる気がします」。雑巾だと、洗うのが面倒で掃除も億劫になりがちだが、ウェットティッシュを使えば、気軽に掃除できる。
[習慣7]毎回の水切りワイパーで、お風呂場の水垢防止。
入浴後は、毎回、水切りワイパーを使って、鏡などについた水分をさっと取り除く。場所をとらない「OXO」の小さいサイズを愛用。
[習慣8]埃は、気がついたらすぐ! はたき掃除で、ためない。
ダチョウの羽毛のはたきを数年前から使用中。「本棚の隙間やパソコン裏など、気がついたときにすぐ、はたきをかけます」
柿崎こうこ(かきざき・こうこ)●イラストレーター。雑誌、広告、書籍などを中心に、幅広く活動。11月に行った、器とイラストの展示・販売会を今後も開催予定。
『クロワッサン』987号より