「こんなに掃除するようになったのは、この家に越してきてからですね」
と語る柿崎こうこさん。
天気のいい日には富士山が見える窓からの眺めが決め手となり、暮らし始めて5年目。1LDKながら、日当たりのよい明るい部屋は、狭さをまったく感じさせない。
「もともと家で過ごすことが好きでしたが、この家はとりわけ気に入っています。好きな場所だから、きれいにして気持ちよく過ごしたいな、と思って」
取材中、気がついたのは、柿崎さんがウェットティッシュを手に、あちこち拭いて回っていたこと。
「パトロールのような感じで、たとえば歯を磨きながら、汚れているところを探してさっと拭きます。見て見ぬふりをしたくなることもありますが、見つけたら掃除すると決めて、汚れをためないように」
友人を家に招くことが好きで、「今、近くにいるんだけど、寄っていい?」と急に連絡が入ることも。そんなときすぐにあがってもらえる家が理想だという柿崎さんは、日々の小さな積み重ねで、それを実現している。