「年末の大掃除はしないんですよ。最後にしたのはいつだったかしら」
そう微笑む坂井より子さんの自宅はチリひとつないほどきれい。この状態を日々の習慣で保っている。
坂井さんの掃除法は主に4つ。まずは、朝食の片づけをした流れで玄関からリビング、キッチンまで一気にほうきで掃く「朝の10分掃除」。夕飯後はキッチンの後始末をする「一日の終わりの掃除」も日課だ。
さらに長年の習慣になっているのが「ついでの掃除」。たとえばトイレや洗面所は、朝一番で自分が使った後に。キッチンは水や油がはねたら、料理中でもこまめに拭く。
また、毎日ではないが、窓や仏壇など普段気づかない場所は、汚れが目に留まったらすぐ拭いて後回しにしない「気づいたときの掃除」も。
「掃除はキリがないでしょう。だから汚れがたまる前に“先取り”して、ほかの家事の流れやついでに済ませてサッパリしたくて(笑)。どの掃除も“あとでラクしたい”という気持ちが原動力になっています」
坂井さんの“無理がなくて合理的”な掃除方法を見せてもらった。