くらし

コトリンゴさんに聞く、心地よい眠りへいざなう音楽。

  • 撮影・青木和義 文・黒澤 彩 ヘア&メイク・中井正人

耳に心地よく響く声、不思議な音色に身をゆだねる。

(1)『SHINJITERU』ハナレグミ
永積タカシのソロユニット。「声がとても好き。歌い上げている曲もゆったり聴けるのは声のおかげかな」。是枝裕和監督の映画『海よりもまだ深く』の主題歌「深呼吸」を収録。

(2)『Some Things Just Stick In Your Mind Singles and Demos 1964 to 1967』Vashti Bunyan
「アメリカにいるとき、この中の『DON’T BELIEVE』という曲が、テレビCMで流れていたのを聴いて、可愛い曲だなと」。ずっとかけておいて聞き流せるのも夜におすすめしたい理由。

(3)『雨の箱庭』コトリンゴ
昨年発売された最新アルバム。「歌うことやピアノを弾くこと、自分の中のいろいろなものが違う速さで成長するのを植物になぞらえ、箱庭のイメージに。雨の日の夜に聴いてもらえたら」

(4)『666』Aphrodite’s Child
「サイケで激しめのアルバムなのですが、『Seven Bowls』からの短い3曲を続けて聴くと、呪文から瞑想の世界に導かれるような不思議な感覚に。眠れない夜に効果がありそうです」

(5)『Live at Sin-é』Jeff Buckley
早逝した伝説的なアーティスト。「空気を含んだような声が耳にやさしい。シャンソンのカバー『Je N’en Connais Pas La Fin』なんて、リラックスした気分にぴったりだと思います」

眠る前だから頭を空っぽにして聴きたい、“隙間”のある音。

(6)『Jackie』サントラ
同名の映画のサントラ。「全体的に隙間がある曲というか、メロディーがベタッとしていないところがちょうどいい。映画を見ていなくても、主人公の心模様がわかるような気がします」

(7)『Bite the Mountain』Rachael Dadd
広島・尾道にも拠点を持つ、イギリスの女性アーティスト。「イベントでご一緒したことがあり、曲のイメージどおりのすごく可愛らしい方」。おむすびの作り方を歌ったユニークな曲も。

(8)『Mothertongue』Nico Muhly
有名なミュージシャンとのコラボなどでも知られる作曲家の、実験的なアルバム。「たくさんの人が電話番号を言い続ける曲など、眠気を誘います。ちょっと変わった夢をみるかも?」

(9)『UTAU』大貫妙子&坂本龍一
坂本龍一の曲に大貫妙子が詞をつけた楽曲が中心。「大貫さんのベスト盤は朝聴くことが多いのですが、このアルバムは夜にもいい気がします。『3びきのくま』は、とても可愛い曲」

(10)『Beethoven Piano Sonatas Nos. 30-32』Glenn Gould
「クラシックの曲を緻密に分析して演奏した人で、ピアノを弾きながら、歌っているのが聞こえます。歌というか唸り声みたいですが。ベートーベンのような古典には安らぎを感じます」

コトリンゴ●2006年にデビュー。現在までに9枚のソロアルバムをリリース。さまざまなイベントに出演のほか、7月20日からは『雨の箱庭』北海道ツアーを行う。

『クロワッサン』977号より

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