くらし

いま聴きたい中森明菜名曲選【高橋芳朗の暮らしのプレイリスト】

まもなく活動再開!? いま聴きたい明菜名曲選。

今年5月1日にデビュー40周年を迎えた歌手の中森明菜が8月30日、Twitterの公式アカウントを開設。再始動に備えて個人事務所の設立を発表しました。

かねてから体調不良で活動を休止していた中森に関する大きなニュースは2017年に開催したディナーショー以来、実に5年ぶり。本格復帰までにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、長かったトンネルの先にようやく光が見えてきました。

こうなってくると、おのずと中森が残した名作の数々を引っ張り出してきたくなろうというもの。

シティポップのリバイバルを通過したいまの気分で選ぶならば、SHŌGUNの大谷和夫のアレンジが冴える「Bon Voyage」(1982年作『プロローグ〈序幕〉』収録)、南佳孝が楽曲提供した「第七感」(1982年作『バリエーション〈変奏曲〉』収録)、角松敏生の書き下ろしによる「SO LONG」(1985年作『BITTER AND SWEET』収録)あたりがしっくりくるでしょうか。

そんななかで個人的に強く推したいのは1986年の『CRIMSON』収録曲、竹内まりやが作詞曲を手掛けた「OH NO, OH YES!」。

不倫を題材にした歌詞にこそ抵抗を覚えるものの、当時のブラックコンテンポラリーの流儀を踏まえた都会的なサウンドは中森のアダルト路線の最高峰といえるのでは。
21歳にしてこの風格、竹内のセルフカバーと聴き比べるのも一興です。

中森明菜のアルバム4枚。上から、「OH NO, OH YES!」収録の『CRIMS ON』、「Bon Voyage」収録の『プロローグ〈序幕〉』、「第七感」収録の『バリエーション〈変奏曲〉』、「SO LONG」収録の『BITTER AND SWEET』。

高橋芳朗 さん (たかはし・よしあき)

音楽ジャーナリスト

著書に『ディス・イズ・アメリカ「トランプ時代」のポップミュージック』(スモール出版)など。

『クロワッサン』1079号より

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