くらし

【庭を楽しむ 平井かずみさん】自然のままを受け入れる、庭も花生けも同じです。【後編】

  • 撮影・徳永 彩

これだけの庭を保つには、いったいどのくらい手間をかければいいのだろう? 日々の庭仕事について聞くと、意外な答えが返ってきた。
「真夏の時季以外は水やりもほとんどしないし、こまめに薬を撒いたりもしません。仕事が忙しいこともあって、そこまで手をかけられていないのが現状なんです。1月の土作りをメインに、季節ごとに外せない作業をおさえたら、『あとは頑張ってね』と植物任せ。それが私の今の庭のスタイルです」

1月の土作りの後、4月から5月にかけての作業は虫取り。大量に出てくるアブラムシなどを、根気よく取り除く。6月の梅雨前には、風通しをよくするための剪定、8月の真夏には草むしり。これらを意識して行う以外は、毎日、毎週などと庭仕事の頻度に縛られないようにしている。
「常に完璧な庭を目指してはいないんです。夏なんかは手入れが追いつかず、草が伸びきって、ジャングルガーデンのようになることも(笑)。でもそれも、自然の姿かなって。その時々で、自分の暮らしに合った時間のかけ方を見つければいいと思っています」

庭仕事の道具は、20年来の相棒ばかり。

ジョウロは、イギリス「ホーズ」のものなど複数を使い分け。右下の小さいものは家の中の観葉植物用、左下はベランダ用など。
長靴は定番の「ハンター」。
洋書でガーデナーがかぶっているのを見て憧れて買った、「ヘレンカミンスキー」の麦わら帽子。
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