ただし、あの番組でやっている大勢での座布団をかけた言葉遊びも落語ではなく“大喜利”という余興です。落語を文章で定義するのは厄介なのですが、あえて言うなら
――着物を着て座布団に座った一人の演者によって、登場人物や筋の運びなど全てが語られた、落ちのある物語――
とでも申しましょうか。
こう書くと小難しいんですが、たとえば……
子どもA 「あたいの家に遊びにおいでよ」
子どもB 「いやだぃ、狭いんだもの」
子どもA 「広くなったよ、お父っつあんが箪笥売ったから」
いかがですか?
子どもたちの無邪気な会話が目に浮かんだあなたは「きょうも落語日和」です。