馬の目を表現しているという、力強いうずまき模様が特徴的な瀬戸の名物皿、「馬の目皿」。
以前、益子にある「濱田庄司記念益子参考館」の展示で目にして、そのおおらかな佇まいに心ひかれ、欲しいなぁと思っていたお皿のひとつでした。
ある土曜日、神奈川県大和市の骨董市を冷やかしていたら、写真の馬の目皿を発見。気になって手にとってみると、周りにいた骨董好きのおじいさんたちが、「ああ、それは江戸末期から明治初期だよ」「馬の目はその時代しか作ってないから」などと勝手にレクチャーしてくれます。個人的に、物知りのおじいさんとおしゃべりしたりするのも骨董市さんぽの楽しみのひとつ。
今でもしっかり使えそうなお皿が150年くらい前のものだなんて……!と、ときめいて、約1万円ほどでしたが連れて帰ることに。
お会計をしていると、そばにいたおじいさんたちが「馬の目も安くなったよなぁ、前は5万円くらいしたのに…」「ほら、骨董も流行があるからなぁ。いい買い物だよ」などと褒めて(?)くれました。
あとで知ったのですが、俳優の六角精児さんのお父様が大の骨董好きで、大和や町田、世田谷の骨董市に良く出没しているそうで、あのときのおじいさんはひょっとして……などと妄想を膨らませたりも。
さて、この馬の目皿。シンプルなデザインなので、和洋中、どんな料理にも合う使い勝手の良さでも知られています。