くらし

【編集部こぼれ話】ある家族の生き方も変えた収納術

今回は、短くはない編集者人生で初めてのお片づけ企画。

いったいどんなおうちだろう? とお伺いした、片づけ希望者の田中明子さん宅。そこで目にしたのは、床やテーブルに、溢れるというより散在するモノ、モノ、モノ。
食器棚やクローゼットにしまう余地はありそう。なのにどうしてこんなにモノが出しっぱなしで散らかってしまうのだろう? 

お話を聞くと、田中さん自身、本当にこの状態に落ち込み、何をどこから手をつけていいのか、戸惑われている様子でした。

そこで「7割収納」のコンセプトで人気の片づけアドバイザー・石阪京子さんに指南していただいたのは、まずは意識改革から。ひどい散らかり具合に自己嫌悪→目につくものを大量に捨てる→でも片づかない→また自己嫌悪、のスパイラルに陥る人は特に最近多いとか。

そこでただ捨てるだけではない、「理想を具体的に描き、それを実現するための片づけ」を追求する意識改革と方法を、まずは石阪さんとのLINEによるレッスンでスタート。LINEでやりとりするレッスンは、第三者ではなく自分自身が実感して片づけることで、リバウンドしにくいとか。時にLINEトーク、時にLINEビデオでアドバイスが送られ、田中さんが実践していきます。

そして撮影日。エリアやカテゴリーごとの「全部出し」「厳選」(出たゴミは70ℓで15袋以上!)「仮置き」「収納」の段階を経て、それぞれのモノの住所が決まり、片づけやすい、きちんと整理された家に見事に生まれ変わったのでした!(成果は本誌でぜひご確認を)

今回、「きちんと片づいて整った家で過ごしたいし、子育てをしたいです!」という目標を掲げ、それに向けて一大改革をした田中さん。撮影時に理想の家にほぼ近づいただけでなく、2週間経ってからもさらにそれをキープしているといううれしい報告が石阪さん経由で入りました。

「一生、時間と家事と片づけに追われると思っていたのが一変しました。もう散らかった生活に戻りたくないのでこれからもこの生活を続けます」という言葉とともに、本当にぴっかぴっかなキッチンと、何もモノがのっていないテーブルで勉強する子どもたちの写真が。きれいなキッチンで毎日料理するのが楽しくなり、家事のことでもめがちだった夫もとてもやさしく、自ら手伝ってくれるようになったそうです。

片づけることが生活を変え、ひいては生き方を変える。家族がいれば、その家族の人生にも大きく影響する。本当にそのとおりだと感動すら覚える変化を目の当たりにできた今回の取材。なかなか時間がとれないことを言い訳に、ずるずるとモノに囲まれた生活をしている自分自身にも「喝!」を入れたくなりました。(編集H)

※石阪さんのLINEレッスンは、トークイベントを受講された方のみのサービスです。
http://tidy-newsstyle.com/service/

『クロワッサン』970号特集「捨てる、収めるを極める」編集部こぼれ話

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