書くのは移動中の車内や喫茶店。その際の道具はガラケーという。
「最初は家のパソコンで書こうと思ったんですが、よく考えたら家には長いこといないし、いる時は酔っ払ってる(笑)。結局出先でやるしかないなと。僕のガラケーは13字が1行なので100行ぐらいにまとめて送信しています」
書くことと喋ることの違いを尋ねると、即座に「反応ですね」と返事が来た。
「喋っちゃったほうが手っ取り早い。物書きの人はすごいなと思います。だから書いている時はいつも『これで受けるのか』とびびっていますね」
歯切れのいい文章は一之輔さんのテンポ良い落語をほうふつとさせる。噺家の日常や考え方などを記したまくらは、落語の魅力を知る際の参考になるはずだ。