くらし

せっかくの東京、寄席に寄るならこの落語家に注目を。【東京のニュースなスポット】

東京にはまだまだ気になる情報がたくさんある。東京の時間を余さずに堪能しよう。
  • 撮影・横井洋司 構成&文・堀越和幸

東京には定席(じょうせき)と呼ばれる寄席が5つもある。上野鈴本(すずもと)演芸場、浅草演芸ホール、新宿末広亭、池袋演芸場、そして国立演芸場。

【春風亭一之輔】30代半ばで先輩21人抜きの大抜擢で真打昇進。チケットの取れない落語家とも呼ばれ、今の落語界を牽引。

「東京に来たら一度は生の落語を見に行ってください。多くの落語家や芸人さんが集まる寄席は大人のワンダーランド。行かないともったいないですよ」と熱っぽく語る芸能評論家の長田衛さんに、今聞いておきたい落語家を挙げてもらうと。

【柳家喬太郎】「午後の保健室」や「寿司屋水滸伝」など抱腹絶倒の新作を次々発表。笑いで客席を"炎上"させる芸風に注目。

「間違いがないのは柳家喬太郎(やなぎやきょうたろう)、桃月庵白酒(とうげつあんはくしゅ)、春風亭一之輔(しゅんぷうていいちのすけ)、そして女性で柳亭(りゅうてい)こみちの4人でしょう」

【桃月庵白酒】売れている落語家はマクラ(噺の導入部)が面白い。白酒もその一人。軽い味わいが芸の力で爆笑へと誘う。

喬太郎は現代的なセンスが光る創作落語が秀逸で、一之輔は古典の今風のアレンジに舌を巻く。白酒は悪口すれすれに客をいじる爆笑派で、こみちは三道楽煩悩(さんどらぼんのう)の男の世界を性別を超えた面白さに昇華している。

「色物と呼ばれる漫才、講談や浪曲などの古典芸もまた楽しい。大人の知的社交場にデビューしましょう」

【柳亭こみち】正調の古典のほかにも古典落語の女性版を高座にかけて人気。男社会の伝統芸に独自の新境地を切り開く。
長田 衛

長田 衛 さん (おさだ・まもる)

芸能評論家

各メディアに寄稿。あっち亭こっちの芸名で素人落語家として高座にも上がる。著書に『浪曲定席 木馬亭よ、永遠なれ。芸豪烈伝+浪曲日記』(創英社)など。

『クロワッサン』1079号より

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