「イギリス英語でクラクションを鳴らすことをhonkというのですが、青信号で発進が少し遅れたり、狭い裏道を安全のためにゆっくり走っていたりすると、すぐに後ろから鳴らされる。荒っぽい感じの男性だけでなく、高齢の女性からもブーッと鳴らされて最初は本当に驚きました。日頃の鬱屈をhonkで晴らしている感じなんですよ」
イギリス人は食べ物に興味がない、というのも本当だった。外食は大好きだけれど、味には無関心。
「10代の子どもがいる平均的な家庭でも、夕飯を家族で食べたりしない。お腹が空いた人がレトルトなどを電子レンジであたためて、適当な時間に食べていました。だから娘の友だちが遊びにきて、ちゃんとした夕飯を出しても親からたいして感謝されない。妻が同僚に『あなたにとって食事って何なの?』と聞いたら『燃料ね』という返事で絶句していました(笑)」