くらし

和洋いろいろ、京都ツウが選ぶ京のおやつ11。

旅の余韻を楽しむのに欠かせない京都の味。
京都在住のスタッフに聞いた、春の京都で買うべきおやつをご紹介。
  • 撮影・福森クニヒロ 文・鈴木敦子 

和洋いろいろ、京都のあまいもん。【おやつ】

古都ならではの銘菓から、注目の最新店まで。おうち時間を彩る京のおやつをピックアップ。

[西院]まるに抱き柏の 「黒豆大福」

修業店の名物を進化させた逸品。

1個 300円

日常に寄り添う王道のお菓子がずらり。

『出町ふたば』などの名店で腕を磨いた店主が作る上生菓子と日常のお菓子が並ぶ。黒豆の鹿の子を散らした餅でこし餡を包んだ黒豆大福は「とろけるようなやわらかさに驚くはず」(ライターA)

●京都市右京区西院平町21 
TEL.075・748・9650
営業時間:9時~18時 火曜ほか不定休

[西院]大文字飴本舗の「京友禅ミックス」

目と舌で味わいたいきらりと輝く美しさ。

(100g 約30粒) 378円

6種類の味が楽しめるフルーツキャンディー。

常時30~40種類、年間100種類もの飴を店舗裏の工房で手作りする創業100年の飴屋さん。「天然の着色料で色付けした、ガラス板のような飴。6色6味がミックスされていて、重なり合う姿も美しい」(ライターA)

【お取り寄せ可】
●京都市右京区西院東淳和院町28 
TEL.075・312・1568 
営業時間:9時~17時(土曜~16時30分) 不定休
オンラインでも購入可。https://daimonji.co.jp/

[祇園]鍵善良房の「涛々(とうとう)」

大徳寺納豆が作る滋味深いおいしさ。

(6個入り) 2,200円

縁あって託されたお菓子のバトン。

惜しまれつつ暖簾を下ろした『京華堂利保(きょうかどうとしやす)』の願いにより、『鍵善良房』に引き継がれた由緒あるお菓子。「餡に練り込まれた大徳寺納豆の塩気と香りが餡を引き立てる、茶人に愛される奥深い味わいです」(ライターM)

【お取り寄せ可】
●京都市東山区祇園町北側264 
TEL.075・561・1818 菓子販売9時30分~18時 月曜休(祝日の場合は翌日休)
オンラインでも購入可。https://shop.kagizen.co.jp/

[堺町二条 ]王妃のおやつの 「焼き菓子」

朝焼きフィナンシェの食感に感動。

各260~500円

王妃さまの気分になれる、上質なお菓子。

苺チョコをコーティングしたマドレーヌ、パルメザン味のビスキュイ、ガレットブルトンヌ黒薬味など、フランス菓子をベースにしたユニークな焼き菓子が揃う。「バターの香りとほのかな塩気が後を引くフィナンシェは必食」(ライターS)

【お取り寄せ可】
●京都市中京区堺町通二条下ル杉屋町635 
TEL.なし 賚11時~17時 火・水曜休 
オンラインでも購入可。https://www.ouhi-no-oyatsu.com/

[宇多野]京甘藷(きょうかんしょ)の 「生いもけんぴ 黄金芋」

手切りだからできたこの細さ!

(170g) 700円

おいしい芋がある時季だけのお楽しみ。

京都市内から高雄へ向かう周山(しゅうざん)街道沿いに店を構える芋けんぴの専門店。収穫後、甘味を増すため熟成させたサツマイモを使用。「営業は秋から初夏まで、材料が尽きたら終わり。素材重視のおいしさです」(ライターM)

【お取り寄せ可】
●京都市右京区鳴滝蓮池町12・7 
TEL.075・461・5501 
営業時間:10時~売り切れ次第閉店 火・水曜休 
電話・FAX・Instagram(@kyokansho)のDMで注文受付。

[北野白梅町]どらやき亥(イ)ノメの 「黒糖ラムレーズン」「青えんどうバター」 「白あずきと虎豆」

手みやげの4番バッターです!

上・「黒糖ラムレーズン」1個 367円
右・「青えんどうバター」1個 318円
左・「白あずきと虎豆」1個 318円

季節の餡や素材同士の組み合わせが新鮮。

意表を突く掛け合わせや、旬の食材を使った季節限定品など、記憶に残るどらやきを創作し続ける名店。「今度はこうきたか!と、新作を食べるたび驚かされます」(ライターS)。昨年移転し、新たにお団子も販売開始。

●京都市北区大将軍西鷹司町23・31 
TEL.なし 
営業時間:11時~16時(売り切れ次第終了) 水・木・日曜休

[四条河原町]SUGiTORAの 「クッキー缶」

トラちゃんクッキーがキュート!

2,970円

素材にこだわる手づくりクッキー。

芸術的なジェラートパフェが大人気の『SUGiTORA』から、8種類の焼き菓子を詰め合わせたクッキー缶が登場。「シェフは世界的なパティシエコンクールで評価された凄腕。クッキー缶も早速話題に」(ライターM)

●京都市中京区中筋町488・15
TEL.075・741・8290
営業時間:10時~18時 火・水曜休 
『SUGiTORA Patisserie labo』、京都タワーサンド店でも購入可。

[円町(えんまち)]兎亀屋(ときや)の「旬菓旬菜」

一目で恋に落ちました…。

918円

干菓子のイメージを一新する、造形の愛らしさ。

老舗菓舗出身の若き二人の職人が開いた店。技術の高さが伝わる上生菓子のほか、オリジナルの型で作る遊び心いっぱいの干菓子が人気。「旬の野菜や果物をモチーフにしたかわいさに一目惚れ」(ライターA))

●京都市上京区下立売御前通東入ル西東町361 
TEL.075・279・3515 
営業時間:10時~17時 月・火曜休

[西陣]越後家多齢堂の 「カステイラ」

はじめふっくら、だんだんしっとり

(9×22cm) 1,900円

世代を問わず愛される、永遠の定番。

江戸末期に創業した京都で唯一のカステラ専門店。代々受け継ぐ伝統の技法を用い、当日販売分のみを少量生産。「できたては本当にふっくらやわらか。しばらくおくと、生地がしっとりしてまた違うおいしさです」(ライターM)

【お取り寄せ可】
●京都市上京区今出川通千本東入ル 
TEL.075・431・0289 
営業時間:9時~17時 水・第3火曜休 
オンラインでも購入可。https://echigoya.shop-pro.jp/

[鞍馬口]水田玉雲堂の 「唐板」

食べ飽きない優しい味わい。

(2袋入) 1,580円

混じりっ気のない、素朴なおいしさ。

パリッとした歯応えと、はかない口どけ。平安時代、疫病除けのため考案された「唐板煎餅」をルーツとし、500年の歴史を持つ焼き菓子。「シンプルな材料で作る素朴さが新鮮。包装紙もかわいいのです」(編集N)

●京都市上京区上御霊前町394 
TEL.075・441・2605 
営業時間:10時~17時 日・祝休

[松尾大社]松楽の「京おはぎ」

全フレーバー制覇に挑戦中。

(大納言粒餡、南瓜餡、えんどう豆餡) 各300円

個性派揃いのカラフルな創作おはぎ。

名物「よもぎ入 奥嵯峨」と人気を二分する「京おはぎ」は、よもぎご飯を色とりどりの餡でくるんだ目にも楽しいひと品。「南瓜、紫蘇、えんどう豆など、気になる餡がいっぱい。全12種、いつか制覇したいです」(ライターA)

●京都市西京区嵐山宮ノ前町23・3 
TEL.075・871・8401
営業時間:9時~18時 水曜休

『クロワッサン』1113号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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