くらし

童話作家の角野栄子さんが手みやげに推薦!『神田志乃多寿司』の「いなり寿司とのり巻き」

  • 撮影・青木和義 文・辻さゆり

お寿司本来のおいしさを今に伝える老舗の味。

1902(明治35)年創業の、昔ながらのいなり寿司やのり巻き、大阪寿司を販売している老舗。写真は「四色詰合せ」(いなり寿司、干瓢巻き、胡瓜巻き、お新香巻き各3個入り)1,242円。予算に応じたオーダーも可能。

童話作家の角野栄子さんが最近いただいてうれしかったという手みやげは、『神田志乃多寿司』のいなり寿司とのり巻きの詰め合わせ。

「お話し会で食べに行く時間がなかった時にいただいたものです。有名なお寿司だから知っていましたが、姿形もいいしお味もいい。心を込めて作っていることが感じられて、おいしいものを食べたという気持ちになれました」

『神田志乃多寿司』は明治35年創業。甘味がまろやかないなり寿司と、じっくり煮込んだ干瓢(かんぴょう)を使ったのり巻きが評判の、120年以上の歴史を持つ老舗だ。

「私はお寿司はご飯が決め手だと思っているんです。今、おいなりさんや巻き寿司ってどこでも買えるでしょう? だけど、やっぱり志乃多は違う。お酢の加減が酸っぱ過ぎず、ねぼけてもいない。おいなりさんもご飯をぎゅんぎゅんに詰めていなくて品がいいの。細巻きも好きなのですが、干瓢の煮方がちょうどいい。おいなりさんも細巻きも、本来のお寿司のおいしさをちゃんと持っているんです」

自身が手みやげとして用意するのは、住まいのある鎌倉のものが多いそうだ。

「うちにいらしたお客様にお渡しする時は、お肉の代わりにお麩で作った鎌倉光明寺の『精進志ぐれ』、お贈りする時はromi-unie(ロミュニ)さんのジャム。いずれもお相手の家族構成や状況などを考えて選んでいます」

11月3日オープンの「魔法の文学館 角野栄子児童文学館」の準備で忙しい日々をおくっているという角野さん。

「建物は隈研吾さん、内装は私がイメージするものをよく理解している娘が手がけています。いらした時に驚かれるような空間にしたいと思っているので、あまり詳しくは話さないようにしているの。景色のとても良いところですから、たくさんの方に来ていただきたいですね」

●神田志乃多寿司(かんだしのだずし)
東京都千代田区神田淡路町2・2
TEL.03・3255・2525
営業時間:7時30分〜17時(土・日・祝日は〜16時)、火曜休。

角野栄子

角野栄子 さん (かどの・えい)

童話作家

東京・深川生まれ。『魔女の宅急便』をはじめ、著書多数。2018年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞。11月3日、江戸川区「なぎさ公園展望の丘」に「魔法の文学館 角野栄子児童文学館」がオープン。

(C)Eiko Kadono Office

『クロワッサン』1101号より

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