俳優として映画にドラマ、舞台と幅広く活躍中の田中麗奈さんが、この時季によく持って行く手みやげは「陸乃宝珠」。ぶどうの女王と称される、岡山県産のマスカット オブ アレキサンドリアを一粒丸ごと使ったみずみずしい和菓子だ。
「このお菓子を知ったのはけっこう前ですね。舞台の差し入れで時々いただく、コロンとして甘い、噛むとじゅわっと果実があふれてくる“あれ”はなんだろう、と忘れられなかった。当時は若くてまだ自分で調べて探すという発想がなかったのですが、年を重ねて手みやげを持って行く機会も増え、探しに行ったときに見つけて『あ、これだったんだ!』と」
「陸乃宝珠」は、毎年5月から9月まで発売されている期間限定の和菓子だ。砂糖をまぶした求肥をかじると、包まれていたぶどうの皮がぷちっとはじけ、ジューシーな果実との絶妙な調和を楽しめる。8月から9月にかけては「オーロラブラック」、9月から10月にかけては「紫苑」というぶどうのシリーズも販売されているが「いちばん好きなのは、やっぱりマスカットですね」と田中さん。
「手みやげとしては、舞台の差し入れが多いです。あとは目上のかたにおよばれしたときにもよく持って行きます。若い人は『なに、これ!』と喜んでくれるし、知っている人からは『やっぱり、これ、おいしいよね』と言っていただけるのでうれしいですね」
手みやげを選ぶときに大切にしているのは“季節感”。
「春は苺、秋は栗を使ったお菓子、クリスマスが近ければシュトーレンも日持ちがするからいいですね。夏だったら、夏祭りや花火などをあしらったかわいらしいパッケージのものを選ぶこともあります。和菓子って季節を表現したものが多いから、時候の挨拶にもなって、手みやげには最適だと思うんです」
