くらし

花の廃棄(ロスフラワー)を救う、専門家の仕事に注目!

  • 撮影・青木和義、小川朋央、黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸
フラワーサイクリストの髙橋 響さん

ロスフラワーとはまだ美しいのに廃棄されてしまう花のこと。生産者の段階なら規格外だったり、市場やお店であれば売れ残りだったり。イベント会場であれば、催事後の廃棄がそれにあたる。

ポピーのロスフラワー。萎れかかっている花びらも新たな形で活用していく。

「あらゆる場面で生まれるそうした花に、新たな命を吹き込むのが私たちの仕事です」と語るのは、フラワーサイクリストの髙橋響さん。フラワーサイクルのサイクルは“リサイクル”ではなく“アップサイクル”なのだそう。

マトリカリアやスターフラワーでアクセサリーを作製。オンラインショップはhttps://hibikiflower.base.shop/

「単なる再利用ではなく新たな価値を一つ付けて世に送り出すので、私たちはそう称しています」

具体的にはドライフラワーにして店舗を飾りつける、樹脂の中に閉じ込めアクセサリーにする、などの作業だ。

左から、ハイブリッドスターチス、スイートピー、バラ、など。花束にするとドライフラワーもこんなに美しい。

「手の込んだことでなくとも、花びらをアロマポットに飾るとか、押し花を作るなどであれば誰にでもできますよね。せっかくの花は最後まで楽しみ切る、その気持ちを大切にしたいです」

髙橋 響

髙橋 響 さん (たかはし・ひびき)

フラワーサイクリスト

渋谷のコワーキングサロンで"水曜日の花屋"を出店。毎週水曜日に、生花や自家製ドライフラワーを販売。東京都渋谷区神南1・14・7 ワイズ神南ビル1F「COWORKING SALON SLOTH JINNAN」

『クロワッサン』1092号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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