くらし

道端に咲く、花の名前の覚え方と楽しみ方。

  • 撮影・青木和義、小川朋央、黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸

野花アレンジ研究家のすずきみさえさんが野花に興味を持ち始めたのは、庭にはびこるドクダミがきっかけだった。

ドライフラワーにして壁にかけると、独特な素朴な味わい。左はスズメノエンドウとヒメコバンソウのリース、右はクサギの飾り。

「特有のニオイもあり、それまでは嫌なものとして刈っていたのですが、ある日、間近でよく見てみると、花がとても可憐なことに気がついたんです」

麻紐を巻いた空き瓶がよく似合う。オオキバナカタバミ、ハコベ、マメグンバイナズナがここに集合。

以来、野花に目が行くようになった。野花のかわいさは、しゃがんで目線を低くしないとわからない。

すずきさん愛用の図鑑。左手前を最初に購入した後に、もっと知りたくなって次々に購入。

「道端に咲いていても通り過ぎてしまう花なので。飾り方も普通の花瓶だと負けてしまう。空き瓶にさりげなく生けたりすると抜群によく似合います」

誰も教えてくれない名前は、何冊もの図鑑に当たりながら覚えた。

「最近はGooɡleレンズや専用アプリのPictureThisも使います。花の名前は漢字表記も一緒に覚えると印象が強くなる。キバナコスモスは黄花秋桜ですが、何となく絵が浮かびませんか?」

「野花は食べる楽しみもあるんですよ」と、すずきさん。写真はノビルの自家製醤油漬け。これがまた白いご飯によく合うのだそう。
すずきみさえ

すずきみさえ さん

野花アレンジ研究家

静岡・沼津市で身近な草木を使ったさまざまなワークショップを開催。ブログ「野花生活365日」https://ameblo.jp/aterie-bonheur/も話題に。

『クロワッサン』1092号より

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