くらし カルチャー 民藝に日本画、現代美術…個性的な建築やアートに心奪われる、京都での美的体験をここで。 様々な角度から美の世界を探求できるのも京都の魅力の一つ。 口コミであがったアートスポットを紹介します。 記事をシェア X Facebook LINE リンクをコピー 2023.03.24 撮影・仲尾知泰 構成&文・矢吹紘子 雨の日も、晴れてても! ワンピースとしても、体形カバーのための羽織としても、突然の雨に備えたレインコートとしても使える!機能性高くおしゃれを叶える1着です。 写真ギャラリー 建物は昭和12年に河井本人の設計により建築。2階には寝室と仕事場、そして客間としても使われた写真の居間が。手は代表的なモチーフで、ものを生み出す人間の手への尊敬の念が込められているのだという説も。造作の異なる、手を象った木彫りを目にすることができる。 仕事場の傍らには臼をひっくり返したテーブルと手作りの椅子が。敷地内には実際に使っていた登り窯も残されている。 墨で描かれた貴重なスケッチの数々も惜しみなく展示。 右・愛らしいうさぎの木彫り作品。ほかにも犬や猫など、バラエティ豊かな動物たちが。作品は東京の国立近代美術館や日本民藝館をはじめ、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館などにも収蔵されている。中・1階では関連書籍やオリジナルグッズも販売。猫のカードスタンド740円。左・お土産にも喜ばれそうな和紙シールセットは4枚入りで600円 施設は親族によって運営されていて、学芸員の鷺珠江さんは孫にあたる。作品についてはもちろん、身内ならではのエピソードも教えてくれるので、ぜひ話しかけてみて。 アートに触れた後は併設のカフェ『ENFUSE』へ。見た目にも愛らしい季節のショートケーキ850円と、カフェラテ800円でほっと一息。京都産の素材を使ったランチのおかずプレート(1,750円)も人気だ。 右・天井高16mの開放的な本館 中央ホール(旧 大陳列室)は、建物のシグネチャー的なスペース。左上・1階にはかつてのエントランスホールがそのまま残されている。精巧なディテールに思わず見入ってしまう。左下・中央ホールの螺旋階段も現役。上から見下ろす光景もまた絶景なのだ。 上・日本庭園は明治期に活躍し、平安神宮の神苑などを手がけた名作庭家・七代目小川治兵衞の監修とされている。すぐ隣には「東山キューブ」。現代アートのほかファッション、建築デザインなどコンテンポラリーなテーマの企画展が話題を集めている。右下・ミュージアムショップ『ARTRECTANGLEKYOTO(アート レクタングル キョウト)』はオリジナルグッズから食品まで充実の品揃え。京都発の無農薬農園ブランド〈坂ノ途中〉の煎茶30g 936円。左下・国内の職人が手作業で仕上げたロゴ入り茶筒(大)直径9cm 1,188円。 竹内栖鳳《絵になる最初》 1913年 重要文化財 京都市美術館蔵 TAKT PROJECT 《glow ⇄ grow : globe》 2019年 Photo : Takumi Ota (参考作品) 上・2階の展示室へ向かう階段のしつらえ。手すりや壁のアートなど、細かなデザインに心を奪われる。右下・きらびやかな1階エントランスホール。1966年に個人美術館として開館し、1991年に京都府へ寄贈された。左下・2階に並ぶ木彫りの椅子は、ヨーロッパの教会のチェアなどにインスパイアされたもの。実際に座ることもできる。 右・数パターンの柄が楽しめるオリジナルのレターセット600円。マスキングテープ(400円)も人気。左・地元の和菓子店『笹屋守栄(ささやもりえ)』とコラボした羊羹「光る窓」1,250円。ロビーのガラス装飾《蒐核(しゅうかく)》をイメージしている。 京都の『COOKIE CUTTER MUSEUM』のアートなクッキー型各1,100円。おなじみ若冲の鶏モチーフと、江戸後期の琳派画家・中村芳中の犬型。 右上・年に4回ほど、所蔵するコレクションを中心にテーマを決めて展覧会を開催する。こちらは2月まで開催されていた『江戸時代の絵画』展の様子。左上・最上階の茶室「古香庵」(予約制)は数寄屋建築の名匠・中村外二の遺作。下・若冲の《花鳥図押絵貼屏風》(左)など、江戸絵画のコレクションも充実。酒井抱一、鈴木其一といった錚々たる琳派絵師の作品を所蔵する。 右・地階の『CAFÉ CUBE』(16時30分LO)は観覧券なしでも利用可能。名物は塩キャラメルロールケーキの若冲セット1,400円(ポストカード付き、単品1,000円)。ランチコース1,500円〜も。左・金魚柄の「琳派布香合」2,310円。ほかにアヒル柄やお揃いの御朱印帳(2,200円)なども販売。 楕円形の天窓から差し込む光が、時間によって緩やかに移動する様子もまたアート。 右・アンリ・カルティエ=ブレッソンなど、世界的な写真家集団、マグナム・フォトの作品も数多く所蔵している。ブレッソンのポストカード(8枚セット)1,000円。左・オリジナル一筆箋(2冊セット)1,000円。 1階から3階、最上階の5階は企画展の展示室。写真は2月まで開催されたエリオット・アーウィットのエキシビションの様子。 魯山人は館長の梶川芳友さんが美術に目覚めたきっかけとなった作家の一人なのだそう。地階には花入れや椀など貴重なコレクションを常設で展示している。写真は《つばき鉢》(1938年)。鉢が置かれた敷板も隠れた見どころで、東大寺の古材などこだわりの素材を使っている。 この写真ギャラリーの記事を読む 関連記事 おみやげにしたい、京都の食材&調味料15。 京都好き4人に聞きました。1泊2日で京都を旅するとしたら? 鴨川、御所、庭、名建築…。眺めも居心地もいい、お茶処。 見え心地が変わると日々がときめく! 松本千登世さんの「私にベストなオーダーメイドの遠近両用レンズ」 年を重ねて感じる悩みのひとつに「老眼による見えにくさ」があります。年齢のせいだから、と半ばあきらめの気持ちで、なんとなく万人に向けた老眼鏡を使っている……という女性も多いのでは。「多少の見えにくさはしょうがない」「いかにも老眼鏡という感じが嫌で、結局使わずにいる」など、なかなか悩みを解消できずにいる声も多く聞かれます。そこで今回、同じ悩みを持つエディターの松本千登世さんが、新しい遠近両用レンズ作りにトライすると聞き、同行させてもらいました。早速その様子をレポートします! 広告 TAGS #アート #井原裕子 #京都 #国内旅行 #奥村忍 #山口れいこ #山藤陽子 #建築 #旅行 #春の京都案内。 #石村由起子 HOME くらし 民藝に日本画、現代美術…個性的な建築やアートに心奪われる、京都での美的体験をここで。