くらし

エッセイストの柳沢小実さんが手みやげに推薦!「手作り台湾肉包 鹿港」の「肉まん」

  • 撮影・青木和義 文・辻さゆり

きめ細かいフワフワの皮が包み込む、豚肉の旨味。

国産豚ばら肉と台湾油ねぎを、独自の製法でこねあげたコシのある皮で包み込んだ手作りの肉包。5個入り1,000円。ほかに、餡饅、 カレー肉まん、辛口肉まん、饅頭(マントウ)、黒糖饅頭も販売。

旅好きで旅に関する著書も多い柳沢小実さんがお薦めする手みやげは、世田谷区にある『鹿港(ルーガン)』の肉包(ローパオ)(肉まん)。

「フワフワでもっちり。手作りならではの温もりがあって、毎日でも食べたくなる味です。生地を圧麺機に何回もかけて作っているから、あれほどきめ細かい皮ができるのだと思う。そこまで手をかける店ってなかなかないんですよ。お店の近くに行くと、皮の甘い香りがふわーっとしてきて幸せな気持ちになるんです」

『鹿港』は、台湾中部にある肉包の老舗『振味珍(ゼンウェイゼン)』で「食べたことがない味」に出合って感動した店主が、何度も足を運んでようやく修業させてもらい、初めて日本出店を許されたという店だ。

「たまたま台湾の本店にも行ったことがあったので、お店の方から話を聞いて、あそこだ、とわかりました。有名店ってそんなに簡単に懐には入れてくれない。よほど信頼されたのだと思います」

使っている国産の豚肉は、肉の食感を活かすため粗めに挽かれている。

「肉本来の旨味を引き立てるため、あっさりとしたやさしい味付けで、香辛料を使いすぎていないところもいいんです」

柳沢さんが手みやげとして持って行くのは、友人に会うときやホームパーティ。

「お子さんがいる家に持って行くことも多いですね。おもてなしで疲れているだろうから、パーティのホストには、翌日にでも食べてねと伝えています。私自身、いつも多めに買って冷凍庫に保存しています。蒸し直したり、電子レンジでチンすればすぐに食べられるので、原稿に集中したいときなど、重宝しています」

台湾への渡航歴だけでも20〜30回という柳沢さん。台湾を再訪したらまず食べたいものは?

「高雄の金柑豆花(キンカントウファ)や台北の鶏肉飯(ジーローハン)など、素朴で何でもないもの。台湾各地にいる友だちに会って一緒に食べたいですね」

●ルーガン
東京都世田谷区世田谷3・1・12 
TEL.03・5799・3031 
営業時間:9時〜(なくなり次第終了)、木曜、第2・第4水曜休
オンラインでも購入可。https://www.lu-gang.net

柳沢小実

柳沢小実 さん (やなぎさわ・このみ)

エッセイスト

日本大学藝術学部写真学科卒業。整理収納アドバイザー1級。『わたしのすきな台湾案内』(マイナビ出版)、『私らしい暮らしとお金の整え方』(主婦の友社)など、衣・食・住や旅にまつわる著書多数。

『クロワッサン』1083号より

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