くらし

理解できていないスマホ決済。結局どう使えばお得なんですか?

  • 文・黒澤 彩 イラストレーション・ニッパシヨシミツ

Q5.家計簿アプリと連携させることはできますか?

A.ほとんどの決済アプリが連携できます。

アプリ内で利用履歴を見ることができるので記録する手間がかからないのもQRコード決済の利点。現金払い、カードなど、ほかの決済手段と合わせて管理したい場合は家計簿アプリに紐づけておくといい。

「口座との連携機能がある家計簿アプリなら、ほとんどのQRコード決済も連携させられます。自分で家計簿をつけたりレシートを取っておかなくても自動で記録されて、〝使途不明金〟がなくなるのでとても便利ですよ」

Q6.支出が把握できなくなって、使いすぎてしまいそう…。

A.ルールを作れば大丈夫。ただしキャンペーンには要注意!

使いすぎの心配が絶えないのは、現金でも電子マネーでも同じ。使ってもいい金額だけをATMで引き出すのと同じように、毎月決まった金額だけをチャージするのがいい方法だそう。

「自分なりのルールを決めて、それを守ることで使いすぎを防ぐしかありません。それに、家計管理では支出を〝見える化〟するのが大切。履歴が残るQRコード決済をうまく活用すれば節約にもつながります」。

気をつけたいのは、期間限定のキャンペーン。「還元率が高いからと、つい余分な買い物をしてしまいがち。そこは冷静に!」

Q7.現金、クレジットカードなどと併用するのもあり?

A.もちろん併用しましょう。使い分けを工夫して。

「確かに便利なQRコード決済ですが、あらゆる支払いをそれだけで済ますのは無理でしょう。用途や支払い先ごとに決済手段を使い分けるのがおすすめ。これも自分で管理しやすいようにルールを作ることが肝心です」。

もし、使っていないクレジットカードを何枚も持っているなら、使うものだけを残して解約すると年会費を節約できる。スマホでの決済を取り入れる際、ついでに無駄な固定費を見直してみよう。

Q8.複数のアプリを導入するのはやめたほうがいいですか?

A.手数料がかからないので複数使ってもOK。

損をしないために一番お得なアプリを選ばなくちゃ! と思うと、かなりの労力を要することに。それぞれのアプリに特長があるので、まずはQ3の基準で選び、慣れてきたら複数使ってみる。

「手数料がかかるわけではないので、複数のアプリを入れて併用しても損をすることはありません。上級者になると、その時々に還元率アップキャンペーンをしているもので支払うなんていう巧みな使い分けもできます。ただ、混乱して支出管理ができなくなってしまいそうな人は、一つに絞ったほうがいいかもしれません」

使い分ければ 家計もすっきり! 和田さんの 決済方法〝マイルール〟。

節約のプロ、和田さんはさまざまな決済手段を併用中。どのポイントを優先的に貯めたいかを意識すると、使うアプリやカードが決まってくるそう。

「スマホのQRコード決済アプリも複数入れています。メルペイは、メルカリの売り上げを貯めておく専用に。PayPayは手動で銀行口座からチャージして、使う店をだいたい決めています。実は、25%還元キャンペーンの時にパソコンを買いました!」

和田由貴

和田由貴 さん (わだ・ゆうき)

節約アドバイザー

節約、消費生活、家電製品など、暮らしや家事のアドバイザーとしてメディアで幅広く活動。「節約は無理をしないで楽しく!」がモットー。

『クロワッサン』1072号より

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