くらし

サワークリームで作るふっくらホットビスケットの作り方と楽しみ方【内田真美さんのレシピ】

さくっと噛めば中はふんわり、上品に香るミルクの香り。作っている時間さえ幸せになる、ホットビスケットの楽しみ方。
  • 撮影・枦木 功

料理研究家の内田真美さんに教わるのはサワークリームで作るホットビスケット。さっくりした表面、割るとふんわりとした断面が現れる。そしてほのかに立ち上る独特のミルキーな香り。

「乳酸発酵したサワークリームを使うと、生地に酸味は残さず心地よい乳の風味だけが加わります。手順の上でも水分が多めで、粉と手早く混ぜられる利点も。例えば硬いバターを切り込むような作り方と違い、慣れていない人でもこねずに生地をまとめられ、焼き上がりがふっくらします」

計量から焼き上がりまで慣れると30分ほど。型抜き後の生地も余すところなく楽しめるレシピ。朝食やティータイムに焼きたてを頬張る幸福をどうぞ。

基本のホットビスケット生地を焼いていく。

【材料(直径5~6cmのホットビスケット6個・シナモンバンズ2~3個分)】
サワークリーム 1パック(90ml)
きび砂糖 20g
牛乳 100ml
バター(食塩不使用)50g
薄力粉 250g
ベーキングパウダー 7g
塩 1g
打ち粉 適量

※シナモンバンズ用
シナモンシュガー 適量(作りやすい分量:グラニュー糖 25g、きび砂糖 10g、シナモンパウダー1gを混ぜる)
有塩バター 適量

【作り方】
下準備:粉類と塩はざっと混ぜておく。バターは湯せんして溶かしておく。オーブンを180度に温めておく。

1.ボウルにサワークリームを入れて泡だて器で滑らかに混ぜ、きび砂糖を加えてすり混ぜる。
2.牛乳を半量加えて混ぜ、滑らかになったら残りを入れてさらに混ぜる。
3.バターを加え、バターの筋が見えなくなるまで混ぜる。
4.合わせた粉と塩をふるい入れる。
5.ゴムべらに持ち替え、粉を大きく混ぜ込んでいく。
6.底の粉が見えなくなったら混ぜ終わり。練らないように。
7.ボウル内で軽くひとまとめにする。
8.打ち粉をした台に生地を移して丸める。少し手につく柔らかさだが、手にも軽く打ち粉をしつつ、練らずに手早くまとめる。
9.表面だけがつるっとなればよい。
10. 2~2.5cmの厚みに生地をのばす。定規できちんと測ると仕上がりがきれいに。
11.打ち粉をつけた抜き型で4つ抜く。
12.残った生地をもう一度丸め、表面をつるっとさせてから麺棒でのばし、2つ抜く。ビスケット生地がだれないよういったん冷蔵庫へ。さらに残った生地でシナモンバンズを2〜3個作る(作り方はこのあとの記事を参照)。
13.オーブンシートを敷いた天板にビスケット生地とシナモンバンズを並べ、180℃のオーブンで約15~18分焼く。
\2つに割ってバターと蜂蜜を。/

焼きたてをぱくり。 残り生地でシナモンバンズ。

ビスケット生地を型で抜いていくと、最後に余り生地が出る。このまま丸めて焼いてもいいが、2回のばされた生地は、1番生地で型抜きしたものに比べるとどうしても膨らみが悪くなってしまう。それなら、とこの生地を大胆にアレンジしたのがシナモンバンズ。ちょっと硬めの生地が逆に歯切れとくちどけのよさを生み、ビスケットとは別物の美味しさ!

「小さいものが2~3個作れます。まず熱々をぜひ食べてみて。焼いた人の特権です」(内田さん)

【作り方】

1.打ち粉をした台で生地を細長く厚さ5mm程度にのばす。
2.シナモンシュガー適量をふりかけ、冷たい有塩バターをちぎってのせる。
3.手前から巻いていく。
4.両端を閉じる。
5.筒形にまとめる。
6.2~3等分に切る。
7.少し高さを押さえながら、紙を敷いたカップ型に入れ、ビスケット生地と共に焼く。

生地全量でたっぷり作る大きめバンズ。

内田さんの料理教室に通う人の中には、余り生地で作った際の味が忘れられず、ビスケット生地を全てシナモンバンズにする人もいるそう。生地全量でも作り方は同じだが、大きめのものが7個程度作れる。粗熱をとってからミルクアイシングをたっぷりかけると、濃い甘味とバターの塩味のコンビネーションがさらに引き立つ。

ミルクアイシング(作りやすい分量) ふるった粉糖100gに牛乳小さじ3を少量ずつ加えてのばす。やや硬めに仕上げて。

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