くらし

エレベーターや電車に乗っている時に地震…。出先で被災したときはどうしたらいい?

備えていなかった、何も持たずに出先で被災した……。そんな「困った!」に、これだけは知っておきたい情報を紹介します。
  • イラストレーション・イオクサツキ 文・長谷川未緒

Q.エレベーターの中で、ぐらりと地震がきたら?

A. 揺れを感じたり、急停止したら、すぐにすべての階のボタンを押して最初に止まった階で降ります。
誘導してくれる人がいる場合は指示に従いますが、誰もいないときは、非常口を探しましょう。
外に出るかどうかは状況次第で判断を。万が一、閉じ込められてしまったら、無理に脱出しようとするのは危険です。
非常ボタンを押すか、通じない場合は操作盤や付近に表示されている管理センターに携帯電話で通報しましょう。落ち着いて、体力を消耗しないように、救助を待ってください。

Q.電車、地下鉄、車で移動中、地震が起きたときは?

A. 公共交通機関では、火災発生や落下物など、その場にいたら身の危険がある場合を除き、基本的には駅員の指示を待ちます。各自がむやみに動くと、将棋倒しなど二次災害が起こる原因に。
車の運転中に地震が起きたら、急ハンドルや急ブレーキは避け、スピードを落として道路の左側に停止しましょう。揺れがおさまるまで車内で待機し、ラジオ等で情報収集を。
車を置いて避難する場合は、ドアはロックせず、キーはつけたままにします。

Q.手持ちの現金がない。 どうすればいい?

A. キャッシュレス決済が普及し、現金を持ち歩かなくても困ることは少なくなっていますが、停電時には決済できない事態も。出先で困ったら、周囲の善意に頼ることになりますので、やはり普段から多少は現金を持っておきましょう。1000円でもあるのとないのとでは、安心感がちがうはずです。なお、避難時に通帳やキャッシュカードを持ち出せなかった場合、多くの銀行で本人確認できれば一定額まで口座のお金を引き出せます。

Q.ドアが開かなくなって しまったら?

A. 助けを呼べない場合は、ベランダや避難ハッチなど、脱出経路を探します。
避難できなければ救助を待ちますが、大声を出すと体力を消耗するため、硬いものでドアを叩き、外部に自分の存在を知らせて。
こじ開けるのはかなりの力が必要なので、閉じ込められないことが肝心。警報音が鳴ったり、揺れたりしたらすぐに玄関ドアを開ける習慣づけを。
阪神淡路大震災では独居女性の死亡率が一番高かったそうです。すぐ気づいてもらえるよう、地域住民と良好な関係を築いておくことも大切です。

Q.水も食料も備えていませんでした……。

A. 避難所に行けばもらえると考えている人もいるようですが、すぐに開設するとは限りませんし、備蓄量も充分にはないと思います。停電時は無償で商品を提供してくれるライフライン自販機もありますが、すぐに底を尽きます。備えがなければ、周りに助けてもらうしかないでしょう。
被災すると1日、2日は空腹を感じないものですが、食べ物があるとほっとするのも事実。支援物資が届くまで最低でも3日、できれば1週間は過ごせるように備えてください。

Q.旅先やレジャー中に被災したら、どうする?

A. ケースバイケースで対応することになりますが、宿泊施設にいるときならばスタッフの指示に従います。
繁華街では落下物等に気をつけ、耐震性の高いビルか最寄りの広域避難所に一時避難を。
海沿いでは揺れを感じたらすぐに高台に逃げてください。小さな揺れでも津波が発生する恐れがあります。
山間地では揺れがおさまったら、斜面や崖から速やかに離れましょう。土石流は谷筋に沿って流れるので、万が一のときは谷筋から垂直方向に避難を。
旅行等で初めての駅に降り立ったら、ハザードマップを確認することをおすすめします。

Q.けがをしたときの応急処置の方法は?

A. 擦り傷、切り傷は、傷口の汚れをきれいな水で洗い流し、傷口に清潔なガーゼや手ぬぐい、ハンカチを当て、圧迫して止血します。
手足の場合は心臓より高くして。大けがを負った場合は速やかに受診したいところですが、災害時は救急車を呼んでも来ない可能性が高く、病院に行けてもすぐには処置してもらえないことも。
けがをしないように家の中を整える、外ならば落下物やガラスの破片等に気をつけることが肝心です。

三村英子

三村英子 さん (みむら・えいこ)

「女性の視点でつくる かわさき防災プロジェクト」代表

川崎市男女共同参画センターを拠点に、阪神淡路大震災での被災経験から得た防災対策を発信。

『クロワッサン』1052号より

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