私たちは、誰もが日々相当数の怒りを発していて、無意識下では一日何十回も怒っている人すらいる。
「怒りに気づき、減らしていける数は、一日2、3個かもしれません。でも、たったそれだけでも心の淀みは少しずつ消え、スッキリした明るさを取り戻せます。自分の怒りに日々気づくだけで、人間は変わっていけるのです」
以下の10項目のうち前半の3つは、怒りのデトックス法。怒りを感じた瞬間にやれる、手軽な方法ばかりだ。
「心が軽くて穏やかな、本来あるべき自分に戻るには瞑想や呼吸法が一番ですが、『それはハードルが高い』という人も多いんです。また、怒りが湧いた瞬間に思いつけるか、実践できる方法かどうかも大事。一つでもいいので、これは自分の生活に取り入れやすそう、と思うことを毎日実践してください」
残り7つは、日常心がければ、自分の感情の揺れを感じやすくなる方法だ。
「集中していない状態は心を疲弊させるので、区切りをつけて切り替えることが大事です。また、目覚めた直後の半覚醒時は、暗い考えが自動的に渦巻きやすいので、早めに寝床から出てしまうこと。ルーティンワークを丁寧に行っていると、心が不安定な時と安定している時の違いがわかります。また、五感を活かしたり没入できる趣味を持つと、脳が活性化されますよ」