くらし

普段の日々の慌ただしさを振り返り、生活ペースが見直せました。【内田真美さんの家ごはんと家時間】

春からの家ごもり期間、本当にお疲れさまです! さまざまな工夫が光る料理のプロたちの食卓を、自撮りで見せてもらいました。
内田真美(うちだ・まみ)さん●料理研究家。幸福感を生む絶妙なレシピが人気。台湾に詳しく、台湾の、主に食にまつわる著書のシリーズも好評。

長く家にいることで、気づきがたくさんあったという内田真美さん。

「それまでの毎日は小学生の娘の塾や習い事の送迎、1日2回のお弁当(学校と塾)など午後は特に慌ただしく、もともとの自分のペースではなかったことに改めて気づきました。この期間はゆったりとおやつとお茶を楽しみ、娘の成長過程をより幅広く見られるように時間を取ることを心がけました」

食事や家に関しても様々な発見が。

「もともと肉や魚がたっぷりという食卓でもありませんが、我が家はやはり野菜+ご飯やパンという構成で充分に満足だと再認識ができました。そんな生活の中で、下記の高加水パンは大活躍したのでぜひ作ってみてください。また、ハーブに食卓の彩りを助けられ、自宅で採れたものを食すことがどれだけ生活を豊かにするかを実感し、ベランダを快適に整えている途中です」

高加水パン

【材料(作りやすい分量)】
強力粉250g
薄力粉250g
きび砂糖10g
塩10g
ドライイースト3g
ぬるま湯(30度くらい)400ml(粉全量の80%)

【作り方】 
1.小さいボウルにきび砂糖⅓量とドライイーストを入れ、ぬるま湯大さじ2を加えてよく混ぜる。
2.ボウルにふるった強力粉、薄力粉を入れて、残りのきび砂糖、塩を加えよく混ぜて、中央をくぼませる。
3. 2に残りのぬるま湯と1を加え、ゴムベラで全体に水分が行き渡るように大きく混ぜる。
4.清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で24時間以上低温発酵させる。途中溢れそうになったらパンチングして引き続き冷蔵庫で低温発酵。生地は冷蔵庫で4日ほど保存可能。

気軽な高加水の低温発酵生地。 食べたい時に焼きたてを。

リュスティックは適当な形に切り分け温かければ蓋かラップなどをし、室温で1時間ほど二次発酵をしてから220度で15〜20分焼きます。形は無造作ですが、もっちりとした食感に。大らかな気持ちで作ってみてください。

ピザのトッピングは娘の仕事。 家にあるものいろいろのせて。

高加水生地は冷蔵庫に入れておいて、何か作るときに好きな量の生地をちぎって取り出し、残りはまた冷蔵庫で保存すればOK。ピザの具は、型にはまらず柔軟に。我が家ではちょっとずつ残った食材はすべてのせました。

ベランダのハーブをふんだんに。 フラットブレッドの味も格別。

食べたい時に食べたい量のパンが焼けるって、実はすごく贅沢。摘みたてのハーブの香りも一緒に焼き上げたり。生地は過発酵気味になっても平たくして惣菜やチーズをのせて焼けば、おいしくいただけました。

高加水生地を丸めて揚げて、 絶品ゼッポリーニも簡単!

ゼッポリーニには青海苔、桜えび、しらす、しそ、実山椒、ハーブなど好きなものを混ぜてひと口大に丸めて揚げます。塩分は強くないので好みで塩を振ったり、生ハムやパルミジャーノと一緒に食べてもおいしい。

サブレやスコーン、マドレーヌ。 焼き菓子も次々作りました。

仕事に関係のないお菓子の試作もいろいろしてみました。この写真は焼きたてサブレ。シンプルなサブレや、バタークリームジャムサンドにはプラムジャムを。ほかにはホワイトチョコレートをサンドしたり、上にかけたり。

『クロワッサン』1025号より

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