料理は初心に帰って丁寧に。たっぷりの時間は趣味にフル活用。【松田美智子さんの家ごはんと家時間】
幅広いジャンルの料理を得意とする松田美智子さん。料理教室も完全クローズとなり、生まれた時間を有効活用。
「まずは初心に帰って、ことさら丁寧な料理を努めました。そんな料理をおいしい状態で保存するために手に入れたのが、真空パックにする機械。まとめて取り寄せた肉なども真空にすることで酸化を防ぎ、冷蔵庫の収納量も2倍に」
料理以外の手仕事も好きな松田さん。
「着物の生地で袋を作ったり、編み物をしたり。また英語の勉強のためにネットスクールに入ったり、ストレッチポールを買い替えてテレビを見ながらのストレッチをルールにしたり。家でできることに次々挑戦する日々でした」
まとめて買った牛切り落とし肉、洋風気分の日はハンバーグに。
ひとつの素材を和洋中、さまざまな料理に展開させることを意識しました。例えば牛切り落とし肉の展開1はハンバーグ。これはトマトを足して煮込みハンバーグにしたり、大きさを変えてミートボールにしたりも。
和風に煮た牛肉は保存向き。その後の展開も楽しめます。
牛肉の展開3は和風のしぐれ煮。生姜、叩いた梅肉、戻した干ししいたけをたっぷりと使うのがコツ。そのまま食べるのはもちろん、ご飯に混ぜたりそうめんのつゆに加えたり野菜の煮物に足したりとアレンジ自在、大活躍します。
ニラたっぷりの麻婆豆腐で、同じ肉を中華風にアレンジ。
牛切り落とし肉の展開2で麻婆豆腐を作りました。豚ひき肉がおなじみですが、牛で作ると肉の旨味もまた変わっておいしいのです。豆腐の代わりに炒めた茄子を合わせて麻婆茄子にするのもこれからの季節、おすすめです。
牛肉の展開3は和風のしぐれ煮。生姜、叩いた梅肉、戻した干ししいたけをたっぷりと使うのがコツ。そのまま食べるのはもちろん、ご飯に混ぜたりそうめんのつゆに加えたり野菜の煮物に足したりとアレンジ自在、大活躍します。
丁寧に作ると見た目はもちろん、味わいも格段に上がります。
この期間、きちんと作ると味わいも抜群ということを改めて実感しました。例えばこのピーマンのきんぴら。平らに開いたピーマンのワタの部分を包丁で丁寧に削ぎ取ると、臭みが半減するうえ、目にも美しい仕上がりに。
『クロワッサン』1025号より