と言うわけで、始めると結構面白い。未知のことを知る楽しさもあるが、自分の身体のことだから、ある程度興味が持てるのだろう。
臓器と骨をパズルにはめ込みながら、ふと考えたのは私が通っている「きくち体操」のことだ。教室には骸骨の模型と人体の筋肉図が飾ってあり、先生方は時々それを指し示しながら、この運動がどの骨や筋肉に効き、それが人体にどのような影響を及ぼすか解説してくださる。教室に通ううちに、身体の一つ一つの部分が繋がって、複雑怪奇な人体が機能するのだと、身にしみて分ってきた。
私は「きくち体操」に出会うまで足の指を意識したことなど一度もなかった。だが足の指の力がないと、人は立つことも歩くことも出来ない。
身体は自然に「悪くなる」のではなく、自分が「悪くした」のだと、今は反省している。骨も臓器も筋肉も、私の身体、ありがとうね。