単純なようで、実は複雑だ。象がペンギンの上に着地することもあれば、ヒヨコがキリンの首でバウンドしてしまうこともある。
動物たちの動きは予測不可能で、大丈夫だと思ったのに足下をすくわれる展開が何度も起きる。
私は最高が十六頭だが、編集担当M氏は二十三頭のタワー作製に成功した。
悔しい! 負けるもんか!
動物を落下させることウン百回。気が付けばとっぷり日暮れていた。
あらら、冗談じゃない。締め切り迫ってるのに、どうしよう!?
何となく博打にハマる人の気持ちが分った。丁か半か、そんな単純なゲームに熱中して有り金巻き上げられてしまうなんて、アホかと思っていたが、逆だった。単純だからハマるのだ。
恐るべし、どうぶつタワー。