スープ作家・有賀薫さんの、食が暮らしの中心にある住まい方。
毎日のことだから、食事作りは楽しくシンプルでありたい。スープ作家の有賀薫さんが作った、〈ごはん装置〉。食を変えたら、暮らしも変わりました。
撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり
1台で6つの機能。毎日の料理が劇的にラクになる〈ミングル〉大解剖!
リビングルームに設えられた95×95cmのコンパクトな正方形のテーブル。そこにIHコンロ、食器洗浄機を組み込み、ミニシンクも付属させたオールインワンのダイニングテーブルが〈ミングル〉。
「みんなでテーブルを囲み、真ん中のIHコンロで料理を作って食事を楽しむ。後片づけはその場で食洗機に入れて終了。次の食事はそこから食器を出して使えば手間いらず。ズボラでいいんです。無駄を削ぎ落とせばラクになるんですよ」
キッチンの概念を飛躍して、軽やかで居心地よい食空間を創出した。
ミニマムな構造なのでできることに制限はあるが、「それ以上に、煮る、蒸す、焼くなど簡単な調理で充分に豊かな食生活が送れることに驚きます。新しい食のライフスタイルとして、現実性も大きいと思います」。