「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨てられる食品のこと。出どころは小売店や飲食店などの事業系と、一般家庭に大別される。
「それらを合わせた日本の食品ロスは年間約643万トン。これは東京都民の1年間の食事量に相当します」と、「食品ロス」ジャーナリストの井出留美さん。莫大な量だが、
「クリスマスケーキや節分の恵方巻きの大量廃棄が話題になる中で、食品ロスは企業の問題だと考えている人も少なくありません。でも、食品販売のあり方は私たち消費者の購買行動と深く関わっています。しかも、事業系の食品ロスは全体の55%程度。残りの半数近くは実は、一般の家庭から出ているのです」
金額にすると、一世帯あたり年間およそ6万円。つまり、食品ロスをなくせばこれだけのお金をムダにせずに済むということになる。